ノルウェーの弓矢襲撃事件、警察はさらなる調査を進めると発言

Terje Bendiksby/NTB Scanpix/AP

ノルウェーの首都オスロ近郊の町コングスベルグで2021年10月13日、弓矢で武装した男が通行人を襲撃する事件が発生し5人が死亡、少なくとも2人が負傷した。共同通信によると地元警察は、通報を受けてからおよそ20分後、容疑者の身柄を拘束した。

地元警察によると、逮捕時に容疑者と警察の間で衝突があったとのこと。負傷した2名のうち1名は非番の警察官で、スーパーマーケットの店内にいたところ襲撃を受けたと見られる。2名とも重傷を負い、集中治療室に搬送された。

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犯行の動機はまだ明らかにされておらず、現段階ではまだ容疑者への取調べも行われていないという。警察当局によると、容疑者は市内の繁華街を歩きながら通行人に向けて矢を射っていたと発表された。

コングスベルグ市警のOeying Aas氏は「容疑者とみられる男は既に確保され、この男以外への調査は行われていない。現状で明らかになった情報から見て、今回の犯行は単独で行なったものと思われる」と発表した。

今回の襲撃事件は、2011年にノルウェーで起こった77人死亡のテロ事件以来、最悪の死者数を記録する事件となった。2011年のテロ事件では、極右思想を持つアンネシュ・ベーリング・ブレイビクにより、10代の若者を多数含む77人が殺害された。Aas氏は今回の犯行がテロ行為である可能性も含め、さらなる調査を進めると発言している。

事件を受けた記者会見で、エルナ・ソルベルグ首相は「今夜のコングスベルグでの事件は非常に恐ろしいものでした。国民の皆さんが恐怖を抱くのはもっともですが、警察が状況をよく把握しているということをご理解ください」と述べた。

From:Man Armed With Bow and Arrows Kills Five People in Norway, Police Say


Translated by Kazuhiro Ouchi

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