甲田まひるが語る、「好きなことを貫く」ためのSNSと音楽の在り方

「俳優業もファッションも、全部繋がってる」

—ピアノも5歳のときからはじめられて、ずっと「好き」ってモチベーションで続けられていられていることがすごいことだなと思って。その突き動かされるものってどういうところなんでしょう?

甲田:もともとピアノは練習が辛いと思ったことはなくて。でもそれ以外は器用にできたわけじゃなくて、本当にたまたま好きなことに出会えたってだけだったんです。もちろんコンクールとか試験ではめっちゃ辛い思いをしてきましたけど、それを乗り越えたときの達成感を経験したことが、今振り返ってみると大きかったなって思いますね。そういう経験があるから、 今はちょっと辛いことがあってもあのときできたから大丈夫、とか、終わったらいいことがあるから大丈夫って思えて、違うことにチャレンジしても楽しい方が勝つっていうか。そのときは何も考えてないんですけど、多分そういう気持ちで乗り切ってきてるんだと思いますね。本当に好きって気持ちだけでやってます。

—甲本ヒロトさんの言葉で、「“楽しい”と“楽”は違う」って言葉があるんですけど、きっとそういうことですよね。

甲田:確かに楽なときって、楽しいことがないのかなと思います。一緒の漢字なのに全然違いますね。いや、深いなぁ(笑)。すごいですね! 本当にやばい、なんでそんなこと発見したんだろう(笑)。

—(笑)。好きなこととやりたいことがずっとあるっていうのは、逆にいうと、これをやったら周りの人にこう思われるな、とかは思わない?

甲田:うーん、音楽だけでも、同じものを現在進行形でやってなくていろんなことをやってるし、仕事自体もいろんな肩書きがあるので。すでにみんなに言われてることだから、そこを気にしてたら何もできないなって。もうここまできたら今更、みたいなとこはありますね。全部やりたかっただけだから、全てを中途半端にする気持ちもないし。俳優業もファッションも、私は全部繋がってると思ってやってきてるから、今までの経験がないとこのEPもつくれなかったなって思います。他の人を見てても、今の時代一個に絞らなくていいんだなってことは強く思いますね。

—それぞれの活動が別であるわけじゃなくて。

甲田:そうですね。結局一つに繋がるなって思いますね。


Photo by Kana Tarumi

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