「ツタロックDIG」出演バンド・マルシィが語る、“消せない記憶”と共に生きていく歌詞世界

―バンドをあまり聴いてこなかったとおっしゃってましたけど、どんな音にしたいか自分の中で想像ができるということですか。

うきょう:「Drama」をはじめ、最初の頃に曲を制作していたときに、失敗して「あれ!? これ全然違うぞ?」ってなってたことが多くて。そういった失敗の経験が今になってイメージを作る上で活かされているのかなとは思います。(フジイとおさみぃに向かって)結成した当初ってどうだった(笑)?



フジイ:自分はベーシストなので、自分で楽曲の世界観を構築していくという気持ちは正直あまりなくて、その点は、「Drama」を聴いたときの初期衝動があったので、なんとなく「こういう曲に仕上げたいんだろうな」って思いながらやってました。

おさみぃ:僕も入ったタイミングでは、右も左もわからなくて、「Drama」を聴きながら模索しながら、「こういうサウンドだったらこのバンドに合うんじゃないかな」というものをスタジオに持っていったんです。そうしたら、うきょうと共通して良いと思えるものがあって、話が早く進んだんです。たぶん、うきょうの頭の中にも「こういう音」っていうものが確実に存在していたんだと思います。

うきょう:最初のうちは、イメージを明確に指示して形にしてもらうというよりは、曲を聴いて自分たちで考えてきてもらうことも多かったと思います。その中でも、「おおっ!」って思うようなサウンドが出てきていました。

―そのサウンドって具体的に言うと?

うきょう:例えば、「絵空」のアウトロのギターソロの部分なんかは、感情にダイレクトに入ってくると思うんです。そういう音を聴いたときに、「これだな」って思いました。「絵空」とは違ったアプローチの「プラネタリウム」のイントロのギターリフなんかも、すごくハマった感じがありました。ベースに関しては、僕はバンドをやってなかったので、始めて半年ぐらいは全然聴けてなかったというか(笑)。ほぼタクミとおさみぃに任せてました。

Rolling Stone Japan 編集部

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