「ツタロックDIG」出演バンド・リュックと添い寝ごはんが作る、アットホームなライブ空間

―昨年12月9日に1stフルアルバム『neo neo』でメジャーデビューしていますが、バンドをやって生きていこうと思ったのはどんなきっかけだったんですか。

松本:みんな、ターニングポイントってそれぞれ違うかもしれないです。ヒデさんはロッキン(「RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」で優勝)がデカいんだよね?

堂免:そうですね。1つスイッチを切り替える大きな出来事だったと思います。それまでは、わりと部活動の延長みたいな雰囲気はあったんですけど、そこから本気で「これで食っていくぞ」ってなったのは、優勝した瞬間だったと思います。

宮澤:自分は、もともとプロになりたいっていう気持ちがあったわけではないんですけど、ロッキンのこともありますし、「Eggs」の音源だったりとか、いろいろな積み重ねで、「これからやっていけるんじゃないかな」って、じわじわ思うようになりました。

松本:僕は中学の頃、星野源さん、SAKEROCKとかいろんな音楽から影響を受けてミュージシャンになりたいって思いました。それは本当に漠然とした夢だったんですけど、活動していくうちに日に日に現実味をおびてきた感じです。不安もあったんですけど、いろんな人に曲を聴いてもらったりして、だんだん自信になってきました。

―リュックと添い寝ごはんが他のバンドと違うのはどんなところですか。

松本:僕は、“あたたかみ”が他のバンドとは違う個性になっているんじゃないかなって。ふだんのふざけあってる日常を、音に昇華できていると思います。ライブの空間とかも含めてあたたかいもの、アットホームなものにしたいと思っています。曲を作るときに、情景を思い浮かべながら、こんなときに聴いて欲しいとか、こんなライブにしたいからこういうアレンジにしよう、ということは常に考えています。

堂免:ユウが言った通り、あたたかい音楽というのもバンドの個性ですし、わりと幅広いジャンルのいろんな音楽を自分たちの感性を通して作っているという感じです。1つのアルバムの中でもロックっぽい曲や、ちょっとジャズっぽい曲をやってみたりとか、曲ごとに表情が違うというか。ユウが送ってくれた弾き語りをもとに、「この曲はこういうジャンルのベースを弾きたいな」とか考えながらやっています。

宮澤:本当に、あたたかみは大事にしたいですね。ただ、「仲良しバンドだよね」っていう感じじゃなくて、仲の良さを音楽のあたたかみに変換するような感じです。

松本:そこは僕も同じで、自分たちが音を録るときのこだわりで、そういう仲の良さが出てくればいいなと思っています。

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE