flumpoolが語る、バンド人生の「ネクスト」とは?

「自分たちで目的地を決めて自分たちの足で行く」(小倉)

―誠司さんが納得したポイントは?

小倉:山村は頑固なんですよ。自分たちの話をしている時も「なるほどね」とは言うけど、「でも」と言って折れない。アミューズにいても夢は見れると思うんですよ。ただ、今回はバンドでメシを食って行くと決めた時に近い感じがあって。自分が音楽をやるって誰かに決められたことでもないし、自分がやりたい、この職業でメシを食って行きたいって自分が決めたことじゃないですか。flumpoolでもあらためてそうしようと思ったというか、「確かにそっちの方が面白いよな」っていう感じで納得というか、考え方が転換していきました。

―音楽をやり続けるって、常にどっちが楽しいかの選択みたいなところはありますもんね。

小倉:やっぱり常に楽しいことをしたいですよ。誰かが目的地を作ってくれて、そこに速い車で行くっていうのももちろん良いと思います。でも自分たちで目的地を決めて自分たちの足で行くのは楽しいなって。

―一生さんはわっしょいわっしょいと煽っていたことが実現したわけですが。

阪井:大変ですね。楽しい一方で、好きじゃないことがいっぱい訪れますね。

―例えば?

阪井:打ち合わせだらけとか。打ち合わせ、嫌いなんですよ(笑)。

山村:お前は打ち合わせ中、ゲームしてるだけやんけ!

阪井:音楽についての打ち合わせやったら全然やりたいんですけど、今後の計画とか、戦略とか、ちょっと分かんないんですよね。

山村:打ち合わせで何か考えてるんかと思ったら、こいつゲームしてるんですよ。

―え!(笑)

阪井:いや、もうそこは信頼してるから任せてるんで。

山村:都合のいいように(笑)。

阪井:だってそこは自分の担当じゃないんで。

―担当は誰なんですか?

山村:自分の担当以外も、みんなちゃんと話してるで。一生以外は(笑)。

―バンド内でそれぞれ担当が決まってるんですか?

阪井:曲とか制作物は僕が担当したり、それぞれなんかあるんですけど、でもだいたい山村やんな。

尼川:山村をどんだけ早く「うん」って言わせるかやな。

―山村さんってそんなに頑固なんですか?

山村:違う、違う(笑)。

阪井:山村が違うと思った時だけ言うよな。「俺、それは違うと思うわ」って。

山村:いやいや、そんなことないですよ。

阪井:でも基本そうです。俺に意思はないので(笑)。

―山村さん、エンペラーですね(笑)。

山村:突っ走るタイプなんです。みんなが考えてくれるから突っ走れるんですよ。そもそも独立も、僕一人やったら絶対してない。本来そういうのにはビビってしまうので。でもちゃんとみんなが考えてくれるし、逆に「行こうぜ、行こうぜ」って支えてくれる、一緒にいてくれる仲間がいるから突っ走れるんです(笑)。どっかで道を踏み外したいっていう願望もあって、自分の中に相反する二人がいるとしたら、もう一人の理想の方の自分に押し上げてくれるのはメンバーの存在なんです。そういうモードに入ったら、頑固って言われてもどんどんやる。止めろって言われたら余計に火がつく(笑)。ちょっと注意せなあかんとこです。

尼川:山村、道踏み外すなよ。

山村:アハハ。深いな。どういう意味だよ?

尼川:それだけが怖いわ(笑)。

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