デーモン・アルバーンが語るアイスランドへの愛と感謝、ブラーとゴリラズの未来

デーモン・アルバーン(Photo by Linda Brownlee)


ブラーとゴリラズの未来

デーモンは、8月と9月に英国で行われたスペシャルライブで新曲をいくつか披露した。2月には、英国を巡るソロ・ツアーも始まる。そこでようやくオーケストラとの共演が実現するのだ。アメリカでもツアーをしたいと期待を膨らませる。「あっちの人たちが気に入ってくれればの話だけど」と彼は言う。「物事はいたってシンプルさ」



それと並行して、デーモンはジャマイカにいるバッド・バニーとゴリラズの新曲でコラボレーションを果たした。「ゴリラズの次のアルバムの種みたいなものだよ」と彼は言う。「地面に種を蒔いて、今度はそこからどんな植物が生えてくるか見ているんだ」

計画はまだ漠然としている。だが、デーモンは2001年のデビュー作の精神をふたたびとらえたいと考えている。「常にあのときのような感じで音楽に取り組みたいと思っている気がする。あの頃はあまりに気取りがなくて、その瞬間と呼応していたから」と語る。「それが魅力だったんだ。音楽をつくることにあまり身構えないようにしているよ」

ブラーの今後のこととなると、さらに漠然としている。バンドは2019年3月に再集結し、イングランドのレイトンストーンで行われたアフリカ・エクスプレスのイベントでサプライズとして3曲を披露した。それ以外は、2015年のツアー終了以降も活動休止状態が続いている。デーモンは、ブラーがあまり頻繁にツアー活動を行わなかったことがバンドの魅力のひとつだと言う。それによって一つ一つのツアーが、ファンにとってかけがえのないイベントとなったのだ。

「こうしたことをやりすぎることはないと思う」と彼は言う。「若かった頃の自分とあまりに呼応しているから。何かをするには、感情と理由の蓄積がないといけないんだ。大事なことだから、無駄にしてはいけない。[今後ブラーとして]いわゆるツアー活動を行うかどうかはわからないけれど、彼らとブラーの楽曲を二度と歌えないと考えるのは嫌なんだ」


Photo by Steve Gullick

ブラーとゴリラズは、いまだに大勢の観客を惹きつけてやまない。デーモンは、アリーナを満員にし、まったく異なるアクトと楽曲とともに大規模なフェスのヘッドライナーを務められる数少ないアーティストのひとりだ。「時々、そんな自分がばかばかしくなるんだ」と彼は言う。「どうにかしてすべてをうまくこなさないと。でも、わからない……自分は予測不能な人間だから。これは僕にとって好都合でもあるし、頭痛の種のようなものでもある。何ひとつまとめることができないから」

たしかなのは、今後もアイスランドがデーモンの人生の重要な一部であり続けることだ。「去年、[アイスランド政府から]市民権をもらった」と語る。「僕にとても親切にしてくれる。だから、僕の人生のより大きな部分を感謝の気持ちとして捧げるべきだと思うんだ」

From Rolling Stone US.




デーモン・アルバーン
『The Nearer the Fountain, More Pure the Stream Flows』
2021年11月12日リリース
解説/歌詞/対訳付、アーティスト本人による楽曲解説付、日本盤ボーナストラック収録
詳細:http://bignothing.net/damonalbarn.html

Translated by Shoko Natori

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