「リトル・ミックスは永遠だから」独占インタビュー、涙で振り返る10年の歴史

リトル・ミックス

結成10周年を迎えて、UKを代表する国民的ガールズグループにまで上り詰めたリトル・ミックス。全キャリアを網羅したヒット曲と新曲を収録した初のベストアルバム『BETWEEN US』をリリースする3人と、リモートインタビューを実施。8月にレイ・アンが双子を、ペリーが男児を出産したばかりで、赤ちゃんの泣き声がバックグラウンドで聞こえる中、これまでの歴史を振り返りつつ、昨年末のジェシー脱退劇を乗り越えて、今後どのような活動をしていくのかを語ってもらった。話しているうちに、どんどん感極まって最後には涙ぐんでしまう瞬間もーー。

ー10周年おめでとうございます。10年は長いようで短くもありますが、ご本人としてはどんなふうに感じていますか?

ジェイド:私には、すごく短かったかな。ついこの間オーディション番組で優勝して1stアルバムを出したと思ったら、気がつけばここにいる感じ。“一体何があったの?”って、そんな気分ね(笑)。だって物凄く忙しかったし、ノンストップで駆け抜けてきた10年間。曲を作ってアルバムをレコーディングして、ツアーをやってプロモをやって、そしたらまた最初から、という繰り返しを、ずっとやってたわけで、まあ、その間に少しはお休みもあったけど。楽しいことの連続だったのは確か。でも10年ってやっぱり凄いと思う。だってこんなに長く続いたポップアーティスト、特にガールズグループは、そんなに多くいないでしょ。

ーそうなんです。実は調べたら、デスティニーズ・チャイルドはオリジナルメンバーの活動期間が6年とかだし、スパイス・ガールズも4年少しくらいで、アルバムは3枚だけ。一方リトル・ミックスはといえば10年間も続いて、しかもアルバムは6枚リリース。一体何が秘訣だったと?

ペリー:ハードワークとフレンドシップの賜物よね。だって友情は私たちにとって間違いなく一番大切なもの。そして、ひとつひとつ感謝しながら着実に駒を進めていったから成功できたんじゃないかと思う。このRolling Stone Japanの初インタビューにしても凄く感謝している。私たちには大きな意味をもっている。10年間やってきて今でもそういうことに興奮している私たち。だからこんなに長く続けられたのだと思うな。

ーネクストレベルを目指して、常に高い目標を掲げて挑戦してきた感じですか?

レイ・アン:うん、そうだと思う。だから私たちは上手くやってこれたと思う。常に目標を高く掲げて、もっと飛躍したいと頑張ってきた。今でもよく覚えているのが、いつかマディソン・スクエア・ガーデンのステージに立ちたいという目標があって、それが本当に実現した時のこと。偉大な何かを成し遂げた、そんな満足感が得られた最高の瞬間だった。他にもブリットアワードでパフォームしたこと、ブリットアワードで受賞したこと、結成当時から世界中を旅してみたいと願っていたら、実際そういう機会にも恵まれて……いろんなことが実現した。



ーベストアルバム『BETWEEN US』には、5曲の新曲と、これまでのヒット曲などがほぼ全網羅されています。改めてその輝かしい軌跡を辿って、どんなふうに感じますか?

レイ・アン:本当の意味でのヒット曲集というか、ベストアルバムをリリースできるアーティストって、それほど多くいないと思うの。こんなにたくさんヒット曲があるのは、私たち自身にとっても改めて驚きなんだけど、よくやってきたと思うな。大好きな新曲も入ってるし、我ながらけっこう凄いかなって。感心している。

ーその新曲の中には、アルバムのタイトル曲「Between Us」があります。この曲で歌われている内容や背景などを教えてもらえますか?

ジェイド:この曲は、私たちの気持ちをお互いに伝えたいと思って書いたんだけど……何て言うのかな、ラブソング?(笑)…みたいにしようと思って作った曲なの。私たちが一緒に体験してきた全てのこと、いい時も悪い時もあったけど、それでも前進してこれたのは、いつもお互いが助け合ってきたから。一緒に乗り越えてきたから。とても美しい曲だと思う。これまでに発表してきた中で私が一番好きな曲。でも、泣いてしまいそうだから、ライブでは毎回歌えないと思うな(笑)。

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