ABBAの運命を変えた、1974年のユーロヴィジョン制覇を振り返る

1974年のユーロヴィジョンで優勝したABBA(Photo by Hulton-Deutsch Collection/CORBIS/Corbis via Getty Images)

40年ぶりのニューアルバムを発表したABBA。彼らの世界制覇のきっかけとなった瞬間を振り返る。

【動画を見る】1974年のユーロヴィジョン、ABBAが「Waterloo」を披露

ついに実現した。ABBAがニューアルバムをひっさげて、40年ぶりの再結成を果たしたのだ。先行リリースされた2曲のシングルが何かを証明するとすれば、彼らが長年ずっと雷鳴のようなディスコポップをひた隠しにしてきたということだ。タイミングも完璧。まばゆいスウェディッシュ・ポップのエネルギーにいくばくかの力を借りて、暗闇の時代を乗り越えることができるかもしれない。

グループの復活を記念して、彼らがブレイクした1974年のユーロヴィジョン・ソング・コンテストを振り返ってみよう。この時彼らは「Waterloo」(邦題:恋のウォータルー)で優勝した。紹介パートではメンバーのベニー・アンダーソン、アンニ・フリード・リングスタッド、アグネタ・フォルツコグ、ビヨルン・ウルヴァースが大きな植物の葉に囲まれてポーズをとり、やがて映像はコンテストへと切り替わる。

プロデューサーのスヴェン=オロフ・ワルドフはナポレオンに扮して登場(曲のタイトルが1815年のワーテルローの戦いから来ていることを踏まえれば、当然のチョイス)。ワルドフがオーケストラを指揮する間、派手な衣装に身を包んだメンバーがステージに現れ、曲を演奏し始める。リングスタッドとフォルツコグの2人がボーカルを担当。ロイヤルブルーのベロアの衣装に、お揃いのニット帽をかぶっているのがフォルツコグだ。

Translated by Akiko Kato

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