岡村靖幸『yellow』、当時のプロモーターと未だ得体の知れない才能について語る

田家:そんな話の流れでこの曲をあらためて聴くとどんなふうに聴こえるでしょう(笑)。この曲はアルバムの8曲目。アルバムは9曲入りなんですけど、あらためてアルバムの主要な曲を聴いてきて、お2人にとってこのアルバムはどういうアルバムだと思われますか?

西岡:当時いろいろな仕事をしていて、EPICの中でもバービーボーイズをやったり、渡辺満里奈までやっていた時期なんですね。いろいろなことをずっとやっていて、僕の中では天才現れる的な感じと言うんですか。音楽的にもそうですし、人間的にもそうかもしれないけど、本物のアーティストって言われるやつが出てきたなって感じ。それが吐き出されたアルバム1stアルバム『yellow』。これはいろいろな才能の詰まった、そんな1枚だなと。何度でも聴き返せるアルバムという感じがしましたね。

田家:ここから始まっていると。福田さんはオリジナル発売当時は札幌の営業所にいらして。2003年にリマスタリングを担当されて、現在も今の担当として『家庭教師』をおやりになっている。このアルバムはどんなふうに思われました?

福田:今目線みたいなところにもなっちゃうんですけど、やっぱり今聴き返してみると才能というのはこの時には溢れ出ているというか。原石って言っちゃうと、才能がまだほとばしってない感じがするんですけど、やっぱりほとばしってますよね。実を言うと、そういう意味でそれを踏まえてどういう印象か感情的な部分で言うと、悔いが残る。このアルバムに僕は関われなかった。この時やりたかったなあという気持ちは湧いてきますね。

田家:その悔いを今、アナログ盤の『家庭教師』で果たそうとしている。

福田:もちろん、倍返しはしたい(笑)。

田家:来週もお2人よろしくお願いします。

福田:よろしくお願いしまーす!

西岡:お願いいたします!

Rolling Stone Japan 編集部

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