「ツタロックDIG LIVE Vol.8」2年振りの有観客開催、11組のバンドが魅せた圧倒的熱量

4番手に登場したのは2020年に結成されたばかりの藍色アポロだ。「カゲロウ37℃」「mind」で始まったセットリストは、どこかクリーンで清涼感すら感じさせる清々しさが尾を引くライブだった。歌心とメロディラインを大事にした楽曲群には、とある時期のASIAN KUNG-FU GENERATIONやLUNKHEADを筆頭に、20年以上前にあったハイラインレコードや下北沢系ギターロックバンドの面影を彼らに見た。日本独特のギターロックな血筋は、姿と場所を変えながらそこにあった。


藍色アポロ

ライブも中盤戦に差し掛かるところで登場したのは、5番手となるマルシィ。福岡発の3ピースバンドで、Apple MusicやSpotifyなどで「絵空」「白雪」といったラブソングがピックアップされ注目を集めてきた。彼らにとっては久しぶりの有観客ライブであり、これまでの4人体制から3人体制になったばかりのタイミング。「大切なものはみんな大事にしてほしい」とMCした後に演奏された代表曲「絵空」は、喪失感と別れを綴った佳曲。ミドルテンポ中心のセットリストで丁寧なパフォーマンスが光り、観るものを釘付けにしていた。


マルシィ

Rolling Stone Japan 編集部

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