「ツタロックDIG LIVE Vol.8」2年振りの有観客開催、11組のバンドが魅せた圧倒的熱量

11月にして半袖のシャツを着て、大阪人らしい小気味よいMCを見てしまうと、reGretGirlが繊細なラブソングで大ブレイクしているという事実とどうしても繋がらない。だが「背中を押すことはできなくとも、隣で手をつなぐことをしていきたい」とMCで語り、ラフな質感のギターリフと3人組だからこそのシンプルなアンサンブルには、ロックバンドらしい熱量が前面に出ていた。「ピアス」に始まりラストに披露したヒット曲「ホワイトアウト」まで、彼らの強かさを感じさせてくれるライブであった。


reGretGirl

7時間にも及ぶこの日のライブ、ラストを飾ったのはCOWCITY CLUB BANDだ。2020年4月に結成された滋賀県出身、自身のルーツにフォークソングや歌謡曲を挙げる彼ら、朗らかで大きく拍をとった「グッドラック」からスピードをグッとあげていく「ランデヴー」と、聞き取りやすい歌声とメロディラインが沁みる。「イイ感じで帰れるようにやります!」と宣言して演奏するのは「まっすぐ帰るよ」「カントリーボーイズオンザラン」の2曲、柔らかくも温かいフォークロックでこの日のイベントを締めくくった。


COWCITY CLUB BAND

ここ5年で継続してきたツタロックとして、2年ぶりとなった有観客イベント。ライブハウスに足を運びづらい現状が続くなかにあって、SNSでのバイラルヒットやライブハウスシーンで注目されるバンドらを集めた本公演は、いま開催するにジャストタイミングなイベントだったといえよう。



「ツタロックDIG LIVE Vol.8」

2021年11月6日(土)東京・TSUTAYA O-EAST
主催・企画:CCCミュージックラボ株式会社
制作:株式会社シブヤテレビジョン
協力:Rolling Stone Japan
協賛:eggs
問い合わせ:TSUTAYA O-EAST 03-5458-4681
公式HP:http://tsutaya.jp/dig_8/
出演者:藍色アポロ / ORCALAND / COWCITY CLUB BAND / the quiet room / 時速36km / バイリンジボーイ / マルシィ / bokula. / ヤングスキニー / reGretGirl / リュックと添い寝ごはん(※50音順)





Rolling Stone Japan 編集部

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