TETSUYAが語る、ソロ20周年での若返りと楽曲制作における哲学

-「TETSUYA LIVE 2021 "THANK YOU"」はどんな意気込みを持って臨まれた公演だったのでしょう?

ラルクの30周年ツアーと重なってしまったので、スケジュール的に不安でしたし、最初は「できるのかな? そこまで無理してソロのライヴもするべきなのかな?」と思っていたぐらい大変な状況ではあったんですけど。どうしてもバンドとソロのアニバーサリーイヤーが一緒になっちゃうんで、過去にもこういうことはあったんですけど、昔とはいろいろ違うんで(笑)。あと、バンドで全国をまわっている状況下で、ソロライヴに向けて歌う練習をする場所やタイミングがなくて。

-ライヴ中のMCでも仰っていましたね。

ライヴで歌える体に仕上げるまでどうしても時間が必要で、しかも今回はハイトーンで歌う楽曲が多いニューアルバム『STEALTH』の全曲披露ライヴでもあって、しっかり体を作り上げないとあの声は出ないんですよ。その準備期間が「足りるかな?」という不安がいちばん大きかったですね。1、2曲歌うだけならすぐ整えられるんですけど、20曲弱を歌い切る体を作るにはそれ相応の時間がどうしても必要になってくるので。

-バンドとソロのモードの切り替えも簡単じゃないでしょうし。

そうですね、僕の場合はバンドとソロでやることが全然違うんで。ベースを弾くことと歌をうたうことは全く別モノなので、それぞれの準備期間が必要になるんですよね。「ラルクのライヴをやっているからソロライヴもバッチリだ」ということにはならない。でも、結果的に良いライヴができたので「やってよかったな」と思いましたね。今回は新しいソロアルバム『STEALTH』をリリースしてのライヴだったので、レパートリーが増えたことによって表現の幅も広がっていろんな要素を見せることができたし、心配していた歌に関しても全然大丈夫だったというか「まだまだ歌えたな」と思うぐらいだったので、最後まで気持ち良くライヴすることができました。

-ソロでの有観客ワンマンライヴは結構久しぶりでしたよね?

去年のクリスマスのストリーミングライヴも100人限定だったんですけど、あれだけしっかりオーディエンスがいる前でソロライヴをしたのは2年ぶりぐらいかな。しかも今回は新しくて綺麗で広い会場だったので、それもあって気持ち良かったですね。去年のストリーミングライヴはライヴハウスで収録したんですけど、やっぱり大きいホールのほうが歌っていて気持ちいいですね。

Rolling Stone Japan 編集部

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