岡村靖幸が禁断のエロスに取り組んだ『DATE』、当時のプロモーターが振り返る

岡村靖幸





田家:80年代ダンスミュージックだなって感じがしますね。

西岡:華麗な感じがしますね。

田家:とても華やかで明るい。

西岡:本当にマハラジャとか、インクスティックな感じで。

田家:これを選ばれているのは?

西岡:僕はその当時、プロモーションの中で、タイアップを自分で見つけてくるのをやっていたんです。たまたま僕の知り合いにアニメ制作会社の人がいて、その人と話した時に「今度新作が出るから、新しいアニメを一緒にやらないか」って話になって、それは『シティ・ハンター』というアニメで。この枠はほとんどEPICが後々やっていくことになるんですけど、スタートがTM NETWORKの『Get Wild』で。2ndシーズンのエンディングを探していた時に、じゃあ岡村くんでお願いしようかなと、とりあえず売り込んだんですね。もう出来上がっていた曲なんですけど、はめてもらったらジャストフィットして、『シティ・ハンター』のエンディングに決定した。当時レコードでリリースされた感じです。そういう意味では、岡村くんバージョンが決定したところでの僕の中での思い出があります。

田家:福田さんが『シティ・ハンター』で「そうそうそう」と言われておりましたけども。

福田:要はTMの『Get Wild』からスタートするんですよね。アニメとのコラボレーションみたいなのは当時、まだ時代の主流としてなかったような気がして。純粋なアニメソングはいっぱいあったんですけど、アーティストのオリジナルの曲がアニメの中で使われる。結構大胆なやり方は当時なかった気がしていて。それを西岡さんが先陣を切って見つけてきて、形にした。これはすごく大きなことだって、岡村くんのこととは別として思っていたんですよ。

田家:EPICのプロモーションの新しいベンチャー性みたいなものもそこに出てくる。

西岡:オープニングとエンディングが小比類巻とTMとか、そういう意味では大沢くんがその次をやったり、ほとんどEPICで勝手にやらせてもらいました。

田家:テレビということで言うと、「Super Girl」は『オールナイト・フジ』がモチーフになっているというのがありましたね。

西岡:そうですね。その前の年に岡村くんが最初に『オールナイト・フジ』にも出ていたりするんですけども、その時の様、そこを観ていろいろ感化されたんじゃないかな。

田家:岡村さんの中での『オールナイト・フジ』的なものは結構違和感を持って観ていたりしたんでしょうね。

西岡:違和感かどうかはあれなんですけどね。

田家:歌詞の中で〈21で仕送りもらってる〉みたいな、それは『オールナイト・フジ』に集まっているような女の子に対してのシニカルな視線もあったりするんだろうなと思ったんですよ。

西岡:たぶんそうですね、きっとね(笑)。

田家:「家庭教師」の中でも、30万という女の子の仕送り金額が出てましたけどもね(笑)。80年代前半の女子大生の生活観察という(笑)。

西岡:そうですね。そういうものを見てたってことだよね。

福田:うん。岡村くんの人間的なピュアなところがそこの目線なんですね。

田家:いろいろな女の子に対してピュアさを失わないで批判的に見たり、挑発的に歌ったり。

福田:そうなんです。ある意味こういう女の子うらやましいとか、こういう女の子はちょっとやりすぎなんじゃないの?みたいなのが、ピュアさを通して映されているのがすごく岡村くんっぽい感じがします。

Rolling Stone Japan 編集部

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