野田洋次郎とAwichが語る、RADWIMPS「SHIWAKUCHA feat. Awich」で炸裂させた、どん底からの叫び

野田洋次郎・Awich(Photo by Maciej Kucia, Styling by Masataka Hattori)野田:シャツ ¥52,800/BED j.w. FORD(BIRTHLY CO.,LTD. TEL:03-6432-9313)、Awich:ニット ¥56,100/Palm Angels(idea by SOSU TEL:03-3478-3480)



「ちゃんとカッコいい音楽をやって多くの人に愛されるーーそのお手本」(Awich)

—前のアルバムはMIYACHIさんでしたけど(「TIE TONGUE feat.MIYACHI, Tabu Zombie」)、RADWIMPSはそうやってラッパーの人をフィーチャリングして、それがまたファンの人に受け入れられて、って流れが出来つつありますよね。

野田:そうですね。RADWIMPS自体がボーダーレスになりたいし、そういう意味で聴く人の境界みたいなものも取っ払っていきたいなって思っていて。そもそも、音楽のジャンルってだんだん意味を為さなくなってきたっていうか。もちろん認識していくためにはカテゴライズも必要なのかもしれないですけど、最近はクロスオーバーが著しいなって思ってます。ロックの要素がどんどんヒップホップに流れ込んでるし、ヒップホップももはや、ロックだったりテクノ、ハウス、ジャズだったりがふんだんに入ってきてて。それが音楽の正しい姿でもあるので、その正しい姿をRADWIMPSでもちゃんと表現したいなって思います。今回もタブ(ゾンビ)さんとかにも入ってもらってるしオーケストラも入れてるし、いろんな音楽を自分なりに、RADWIMPSってフィルターを通して表現し続けたいって思います。

—前作の時のRolling Stone Japanのインタビューで野田さんが語っていた、「音楽集団としてどんどん変化して、進化していける気がする」って、その通りになってきてますね

野田:次のツアーは2人メンバー増やして6人編成のバンドになるので。そうやって楽団みたいになっていくのかなって。オーケストラも2〜30人、毎回固定のメンバーで入ってもらってずっとレコーディングしてるから、もはや俺にとってはその人たちも全員メンバーだし。だから認識として、RADWIMPSっていうコアなハートにみんなで音楽を鳴らす集団っていうか、そういうものになっていくべきなのかなって気はしてます。

—そういったところから生まれるアート性だけではなく、お茶の間に届くキャッチーさもあるし、RADWIMPSのバランス感覚ってAwichさんはどう見てますか?

Awic:お手本をつくってくれてありがとうございますって感じです。ちゃんとカッコいい音楽をやって多くの人に愛されるというか。音楽をやっていく上で、方向性が見えなくて迷ってる人たちもいると思うし、カッコいいことやってちゃダメなのかなとか、どうして売れないのかなとか思ってる人たちもいると思いますけど、私にはお手本がいるから、カッコよくやるにも絶対手段があるって思える。それは本当にいつも勇気をもらってます。

—素晴らしい関係性ですね。

野田:本当ありがたいですね。音楽人生が豊かになります。うれしいのは、Awichもカズマも、中学から(RADWIMPSを)聴いてると言ってくれて。で、はじめてあった時にカラオケ行って、俺が19歳の時とかに出したアルバムの曲をカズマが歌いだして。

Awich:やばい(笑)。

野田:「俺色スカイ」って曲なんですけど。俺、これで音楽目覚めたんですよ、とか言って。クラブで会うヒップホップ周りの奴ら、RADWIMPS聴いてたっていうのが多いんですよ。中学から聴いてますとか、高校の時に聴いてましたとか。大きな流れで見ると、今はロックよりもヒップホップの方が主流になっているけど、ロックのエッセンスを血として持ちながら、クラブシーンだったりヒップホップだったりで、自分たちの音楽をやってるっていうのも面白い還元の仕方だなと思います。で、俺もまためちゃめちゃ影響を受けるんで。長くやっていればそういうご褒美があるんだなって思う、素敵な循環です。


Photo by Maciej Kucia

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