降幡 愛が語る、独りよがりなラブソングにならない理由

降幡が紡ぐ言葉のインプット源

—ライブの話に戻ると、例えば「ハネムーン」はライブでだとギアが一段上がる曲だなと感じました。音源とライブのアレンジの違いに関してはどうですか?

降幡:「ハネムーン」は初めて音源で聴いたときはキラキラしているリード曲ってイメージだったんですけど、ステージでやってみてライブ映えするんだって気づきました。ライブを通して本間さんのピアノも凄いなってあらためて思えたので。今回のツアーは本間さんとnishi-kenさんとご一緒してるんですけど(両者が別日でそれぞれキーボードを担当)、二人とも弾き方が全然違うので面白いです。あとはベースの音色がライブだと私のツボで、タケちゃんもいろいろ考えてくださっているんだなって。



—星が降ってくる演出は、本当は前のツアーでやりたかったとか。

降幡:1stツアーの最後のZepp DiverCity TOKYOで降らせる予定だったんですけど、無観客になってしまったので、今回は「AXIOM」って曲で星を降らせました。お客さんたちは何が起きたんだろうみたいな感じでびっくりしsていましたけど(笑)、あの光景を見られてよかったです。

—開演前〜冒頭の演出も、降幡さんのアイデアですか?

降幡:はい。空港でフライトを待っている感じを出したい……って話をして、ナレーションの声も新曲のレコーディングのタイミングで録りました。空港の中のざわざわした環境音も、音響スタッフの方がわざわざ空港まで行って、しかも本間さんの発案で国際線のターミナルの音を録ってきてくれたんです。ライブの世界観にどっぷりつかる雰囲気づくりをみなさんと一緒につくっていけて楽しかったです。

—今回は2ndシングル「東から西へ」の話を聞かせていただこうと思うんですけど、リリースのペースが早いですよね。

降幡:思いがけず(笑)。うれしいです。

—今回も収録曲3曲、「東から西へ」「サンセットに忍ばせて」「ネオ・イルミネーション」、すべて降幡さんの作詞です。日頃から歌詞のアイデアを書き溜めてるんですか?

降幡:はい。iPhoneのメモ機能に、この言葉使えそうだなって思ったフレーズを常日頃メモしていますね。曲をつくることになったら、テーマは事前にチームでお話しして決めます。そこから使いたいフレーズを、今まで書き溜めてたものから抜くこともありますし、あらためて違うインスピレーションで書くこともあります。

—降幡さんの言葉のインプット源は何ですか?

降幡:最近は、人と話しているときに気になったフレーズをiPhoneにメモしてるんですが、カフェでいろんな人が話している内容もアイデアの種になったりします。みなさんけっこう面白いこと喋ってるじゃないですか。そう考えると、人に興味があるんだと思います。自分のことはよくわかってないですけど、この方はこういう人なんだろうな、とか、分析するのが好きです。

—なるほど。

降幡:言葉の裏にあるものを知りたいんですよね。本当はそんなこと思ってないのに言ってしまったんだなとか。家族構成とか関係性とか、バックボーンを考えるのが好きです。

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