極悪ポルノ男優「まるで別人」、車いす姿で出廷 米

2021年12月1日、ロサンゼルスにて 法廷でのロン・ジェレミー被告(Photo by Michael Buckner for Rolling Stone)

30件以上の性的暴行罪で米大陪審から起訴されたポルノ俳優、ロン・ジェレミー被告。現地時間1日に裁判所に出廷したジェレミー被告だが、この度公判日が変更され、新たな弁護士も弁護団に加わった。

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ロサンゼルスで行われた審問で、被告は2月下旬に予定されていた陪審裁判の開廷期日を5月2日に先送りすることに同意した。また弁護士のスチュワート・ゴールドファーブ氏は、ケイティ・ハーディー氏が被告弁護団に加わることをローリングストーン誌に語った。

ハーディー氏のWEBサイトによると、彼女は元ロサンゼルス郡公選弁護士で、現在は性犯罪の専門家。本人も1日に裁判に加わることをメール取材で認めたが、それ以上のコメントは控えた。

ジェレミー被告(本名ロナルド・ジェレミー・ハイアット)は車いす姿で出廷したが、ひげは伸び放題で、トレードマークの長髪もいまやほぼ真っ白になっていた。彼が口を開いたのは、ジョージ・ロメリ判事に公判日の先送りを同意した時だけだった。

現在68歳のポルノ俳優は2020年6月の逮捕以来ロサンゼルス郡で勾留されており、医療棟に収監されているという。「刑務所にいる身としては健康です」とゴールドファーブ弁護士は語った。

この裁判でジェレミー被告は一切の不正行為を否認している。彼はロサンゼルス郡の大陪審起訴を受け、十数件の強姦罪を含む34件の性的暴行罪で無罪を訴えた。

8月19日の再起訴には、15~51歳の21人の被害者と、古くは1996年に遡る略奪的行動パターンが盛り込まれた。

被害者と見られる女性は全員大陪審で証言したが、ローリングストーン誌が入手した法廷記録によると、ジェレミー被告はポップカルチャーの人気者という地位を利用して被害者の警戒を解いていた、という証言が多数を占めていた。

複数の女性の証言によれば、ジェレミーはウェストハリウッドにあるRainbow Bar&Grillの従業員トイレにアクセスできるVIPパスを使って、他の客から離れたところへ被害者をおびき出し、密室に閉じ込めて性的暴行を働いたという。

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from Rolling Stone US


Translated by Akiko Kato

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