米高校乱射、容疑者の少年の両親が出廷拒否でスピード逮捕

ジェームズ&ジェニファー・クランブリー夫妻(Photo by Oakland County Sheriff's Office)

米ミシガン州の高校で11月30日に起きた銃乱射事件で、容疑者の15歳のイーサン・クランブリーの両親、ジェームズ・クランブリーとジェニファー・クランブリー夫妻が、過失致死罪で訴追された。しかし現地時間4日、罪状認否で出廷するはずだった二人は法廷に現れず、その数時間後にデトロイトの商業施設で逮捕された。

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オークランド郡のカレン・マクドナルド検事が3日にクランブリー夫妻の訴追を発表した後、連邦保安官事務所は夫妻が逃亡したことを公表し、逮捕につながる情報には1万ドルずつ賞金を支払うと申し出た。連邦保安官は夫妻がATMから4000ドルを引き出して、マクドナルド検事の記者会見の後は携帯電話を切っていたことを明らかにした。「逃亡と検事の電話を無視した行為で、間違いなく罪は重くなります。夫妻は今回の悲劇の責任を逃れることはできません」と、オークランド郡のマイケル・ブシャール保安官はコメントした。

警察へのたれこみにより、デトロイトの商業施設近くでクランブリー夫妻所有のKia Seltos SUVが発見された。デトロイトニュースの報道によれば、夫妻が身を潜めていると思われるこの施設はミシガン州オックスフォードから40マイルほど離れていた。最終的に夫妻は大人しく拘束されたが、建物から「立ち去る時にはひどく疲弊していた」と、デトロイト警察のジェームズ・ホワイト署長は土曜午前の記者会見で述べた。

保安官事務所は4日午前2時45分、ジェームズ・クランブリー容疑者がオークランド郡拘置所――息子のイーサンが勾留されているのと同じ拘置所――に、ジェニファー・クランブリー容疑者がオークランド郡拘置所別館に勾留されたと発表した。4日午前の罪状認否では2人とも過失致死罪で無罪を主張した、とCNNは報じている。

マクドナルド検事はイーサン逮捕から数日内に浮上した証拠に基づき、学校銃乱射事件の容疑者の両親を訴追するという異例の措置を講じた。

検察によると、学校職員は事件前日と当日の2回、クラスメートを脅したことについてイーサンと話をした。3日にはこの時の話し合いの詳細が明らかになった。ニューヨーク・タイムズの報道によれば、教師は事件前日に、クランブリー容疑者が教室内で銃の弾薬をネットで検索しているところを目撃した。

この出来事について学校から通知を受けた母親のジェニファーは、「怒ってないわよ。見つからないようにしてね」という携帯メールをイーサンに送信した。ブラックフライデーに当たる事件の4日前、父親のジェームズはイーサンを連れてシグ・ザウエルの拳銃を買いに行った。イーサンはほどなくソーシャルメディアに「俺の恋人」と写真を投稿した。

Translated by Akiko Kato

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