錦鯉が語る、ブレない生き様「漫才には一生かけて恩返しする」

ー2021年は本当に多忙だったと思うんですが、「忙しすぎて自分が今どこにいるかわからなくなる」みたいな瞬間はありますか?

渡辺:ありますね。ロケで車に乗ってるときとか、「これ何の番組だっけ?」「どこ行くんだっけ?」って考える瞬間がありますし、酷いときにはさっきの仕事の内容も忘れちゃったり(笑)。あと同じ日に何本も収録が重なってたりすると、行った現場で「アレ?思っていたのと違うな」って思ったら、「これ、次の仕事じゃん!」とか。



ーテレビといえば、渡辺さん憧れのダウンタウンさん(『ダウンタウンDX』)にも会えましたし、長谷川さんはくりぃむしちゅーのお2人とも共演されましたよね。もう会いたかった芸能人には全員会えたんじゃないですか?

長谷川:そうですね、タモリさんにも先日『タモリ倶楽部』の収録でお会いできましたし、関根勤さんとも収録でご一緒しまして。個人的に、まだお会いできていないのは木梨憲武さんですかね。我々が会えるような番組があればいいんですけど、「食わず嫌い王決定戦」(『とんねるずのみなさんのおかげでした』)にも出たかったなあ。

ー今でも続いている番組だと、いつか『徹子の部屋』に出たいともお聞きしました。

長谷川:そうです。あとは黒柳徹子さんにお会いしたいという想いが強いですね~。

渡辺:テレビ出たがりなんですよ、雅紀さん。ちょっと怖いくらい(笑)。

ー以前は斉藤由貴さんのファンクラブにも入っていたそうですけど、斉藤さんとはまだ?

長谷川:それこそめったにお会いできる機会がないじゃないですか。コンサートに行って楽屋挨拶するしかないかな(笑)。なんたってファンクラブの会員証とか会報もまだ持っていますから! 渡辺:まだ使えんのかな?持っていったほうがいいよ。

長谷川:(RSJの表紙を見つめながら)そうそう、ローリング・ストーンズで思い出したんですけど、僕、X JAPANが好きなんですよ。北海道でやったコンサートで、泣きながらXジャンプしてましたもん。

ーあ、「ズ」はいらないんです(笑)。X JAPANといえば、『錦鯉の人生五十年』(ラジオアプリGERAで配信中)でも語っていましたね。お2人は楽器を演奏したり、バンドを組んだ経験ってあるんですか?

渡辺:楽器は全然やってないですねー。

長谷川:僕、高校のときに友だちからギターを借りて、BOØWYの「Marionette -マリオネット-」の間奏部分だけひたすら練習したことがありますね。今はもう弾けないですけど(笑)。ハッハッハッ!!

渡辺:男子がみんなギターを持つ思春期に、僕はもうお笑いの方にハマっちゃってましたね。

ーでは、はじめて行ったコンサートって何でしたか?

長谷川:僕はやっぱり、中学生のときに行った斉藤由貴さんかな。で、さっきのX JAPANが19歳か20歳の頃。それと、ここ最近は米米CLUBのコンサートに行ったぐらいで……。たぶん人生でその3組しかコンサートには行ったことないかも。

ー「熱血教師」のネタでは、校歌がレッド・ツェッペリンの「移民の歌」だというくだりがあるじゃないですか。あれって渡辺さんのアイデアですか?

渡辺:いや、あれは2人で「何歌ったら一番おもしれぇかな?」って話し合って。ブルーザー・ブロディの入場曲だったというのは後付けです(笑)。だから音楽はそこまで詳しくないんですけど、コンサートといえば、芸人になってから永野さんや野沢ダイブ禁止(虹の黄昏)と一緒に「ロッケンロー☆サミット」へ遊びに行ってましたね。ギターウルフとか見ましたよ。



ー永野さんといえば、ロックについて語ったYouTubeチャンネル(永野CHANNEL)が話題ですよね。

渡辺:あの人はホントに音楽マニアだから。永野さんは自分のこと、芸人じゃなくてアーティスト、もしくはスターだと思ってますからね。芸人扱いするとたまに怒られますもん。

ーいっぽう長谷川さんは、マッサジル(錦鯉の前に組んでいたコンビ)時代に「ロックミュージシャン」というネタもやっていました。錦鯉さんのネタってリズムやテンポも含めて、すごく音楽的だと思っているんですが、ご自身ではいかがですか?

長谷川:あー、どうなんですかね。漫才とかお笑いって、その芸人の好きな音楽とかが影響してくるって話をよく聞くんですよ。たとえば、ハリウッドザコシショウやナイツの塙(宣之)くんはテクノが好きで、その要素がネタにも入っている……みたいな。で、バイきんぐの小峠(英二)なんかはパンク好きですよね。あのシャウトしながらのツッコミとか。じゃあ錦鯉の場合は何だろう?って考えたんですけど、僕はやっぱり歌謡曲が好きなんです。『ザ・ベストテン』をずっと見てきた世代ですし、今どきの言葉だと「ポップ・ミュージック」って言うのかな?そう、錦鯉はポップ・ミュージック。

渡辺:ねーよ(笑)。

長谷川:でも、わかりやすさとかポップさで言えばさ!

渡辺:ウチはボーカルとドラムだけでやっております(笑)。

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ー(笑)。小峠さんってザ・ダムドの来日公演とかで普通に客席にいますからね。歌謡曲といえば、「トイレ掃除」のネタでは長谷川さんが、唐突にTM NETWORKの「Get Wild」を歌い出すじゃないですか。あの由来が少しわかったような気がします。

長谷川:だからもう、お客さんを完全に無視してますよね(笑)。若い人にはわからないし。

渡辺:でもさ、「Get Wild」はもうみんな知っている有名な曲でしょ。

Rolling Stone Japan 編集部

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