錦鯉が語る、ブレない生き様「漫才には一生かけて恩返しする」

ー最近はライブの本数もかなり減っているそうですが、今年1月の「雑音フェティッシュ」(板橋の芸能事務所「げんしじん」が主催するライブ)でも直前で錦鯉さんの出演がキャンセルになって、「あー、売れてる!」って嬉しくなる反面、もう地下では見られないのかな……と寂しくなりました。

渡辺:社長(げんしじんこと小森信幸氏)にも会いたいねえ。売れない時代からずっとお世話になってきましたから。

長谷川:そうだね、ちゃんと報告できてないもんね。

ー地下ライブが恋しくなるときってありますか?

長谷川:なんだかんだ言って、あそこが原点ですよね。目も当てられないほどスベったりとか、予想外のハプニングが起きたりとか、あそこで出会った仲間とくだらない話をしたりとか……。「なかの芸能小劇場」の通路で着替えているところを、お客さんに見られたりとかも懐かしいね(笑)。

ーそんな中、10月29日に初の単独ライブ「錦鯉独演会『こんにちわ』」を池袋HUMAXシネマズで開催しました。幕間のVTR含め、構成はお2人で考えられたのですか?

長谷川:そうですね、ディレクターさんともアイデアを出し合いながら。料理コーナーとか、僕の部屋とか、結構バラエティに富んだ内容になっていて、すごく良い構成だったんじゃないかな。ネタも錦鯉のベスト的なものだけじゃなく、最近のライブではやらないレアなネタも久々に見てもらって。

ー個人的には「クリーニング屋」のネタを初めて生で見られて感無量でした。

長谷川:ホントですか! 僕らのネタって掛け合いというか、目を合わせてやるパターンがあまり無いので、僕的にも面白いなあって思います。

渡辺:あのネタも汚えからなあ……(笑)。でも、汚えのが一番面白いんですから。

ー全部でネタを9本披露されましたが、「サファリパーク」のネタでヌーに跳ねられる時間が異様に長くて長谷川さんの体力が心配になりました(笑)。あれは渡辺さんの気分しだいで泳がせてるんですか?

渡辺:そうですね、雅紀さんの動きから予測する、僕に見えるヌーの量でやってます(笑)。だからあの日はめちゃくちゃ多かった。

長谷川:隆が止めるまで僕はやめちゃダメという状況ですから。

渡辺:ヌーがいっぱい見えたんだよなあ……。

ーサンドウィッチマンさんみたいに、いつか単独ツアーで全国を周りたいという願望はあります?

渡辺:もちろん、やれたらやりたいですねえ。

長谷川:僕もです。47都道府県回ってみたいっていう憧れはありますよ。ちゃんと泊まりでね、温泉入って美味しいもの食べて……。錦鯉単独で回りたいっていうのもあるし、SMAの事務所ツアーで回ってみたいという気持ちもありますね。ハリウッドザコシショウ、バイきんぐ、AMEMIYA、アキラ100%とかいっぱい面白い芸人がいるわけですから。スケジュール合わせるのがなかなか大変そうですけどね。

Rolling Stone Japan 編集部

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