原田珠々華が語る、不安の中でも“光”を見失わず歌い続ける理由

―「わたしに着替えて」は、ダンサブルでポップな曲ですが、ヤマモトさんとはどのようなやり取りをしましたか。

まずはZoomで「はじめまして」って挨拶させてもらって、「こういう曲を作っていきましょうね」というよりは、「好きなものはなんですか?」って、カフェで話している感覚でのやり取りをしました。ヤマモトさんは「スターウォーズ」が好きだったり、私は喫茶店巡りが好きだったりとか、そういう話をお互いに話しながら、「喫茶店めぐりっていいね」とか、そこから広げていった感じですね。

―ヤマモトさんが「スターウォーズ」が好きで、原田さんは喫茶店巡りが好きっていう話をまとめるのって大変じゃなかったですか(笑)。

「私も「エヴァンゲリオン」が好きで」みたいな、全然まとまりのない会話で(笑)。私のスタッフさんとヤマモトさんが「スターウォーズ」の話で盛り上がって、私は全然わからないっていう(笑)。

―この曲の歌詞は、自己を確立していくような内容にも思えます。

そうですね。私は、自分に合ったものや好きなものを日常の中でどんどん集めていって、未完成のまま完成に近づいていくタイプなので。最初から出来上がっている人よりは、いろんな人が共感してくれるような、みんながそれぞれを好きなものを見つけていくっていうことを思って書きました。

―冒頭の“おしゃれに着替えているけど これって本当のおしゃれなんだっけ”という歌詞が面白いですね。

流行りとかに合わせて着飾っていても、自分の中でのおしゃれと人の中のおしゃれって違う部分もあると思うんです。やっぱり自分の好きな格好をしたり、自分が好きな音楽を聴いたりとか、そういうことが本当のおしゃれなんじゃないかなっていうのは、私もヤマモトさんも感じていたことでした。

Rolling Stone Japan 編集部

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