地獄絵図の大渋滞、救世主はトラック運転手 米

トラック運転手たちがソーシャルメディア上でメッセージを発信

壊滅的な交通渋に公的機関がほとんど対応できない中、惨状の中から現れた真のヒーローはアメリカの道路事情を誰よりも知り尽くした人々、すなわちトラック運転手だった。スローターさんを始めとする複数の運転手がソーシャルメディアにメッセージを投稿し、水や食料や毛布が必要な人々に近くのトラック運転手を探すよう呼びかけた。トラックの運転手なら、ほぼ確実に予備を持っている。ハルスさんとアルコスさんも、ソーシャルメディアで最新状況をチェックした際にこうしたメッセージを目にした。自身もトラック運転手に助けてもらったアルコスさんは、トラックの運転手が予備の非常用品を困っている人に手渡す姿も目にしたという。

スローターさんとラッシャーさんは助けを求められはしなかったものの、こう語る。「皆さんにぜひともお伝えしたいことは、トラックの運転手にひるまないでください。寒さや食料不足で死者を出したくないんです。トラック運転手のところへ行ってください。私たちは水も食料も、必要なら毛布や携帯の充電器も、予備がたっぷりありますから」

ラッシャーさんもこれに賛同し、長距離の達人の知恵をいくつか伝授してくれた。「私が気がかりなのは、食べものや水がない人たちです。ずっと運転席に座りっぱなしなんですから。こういう状況は今回が初めてではないし、きっとこの先もあるでしょう。雪や悪天候でこうした状況に陥った場合は、皆さんもきっとスペアタイヤを車に積んでいると思います――ぜひ水や毛布や軽食も持参してください」

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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