ヴァン・ヘイレンを成功に導いたプロデューサーの極意とは? 『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか』

ヴァン・ヘイレン、1984年撮影(Photo by David Tan/Shinko Music/Getty Images)

ドゥービー・ブラザーズ、リトル・フィート、カーリー・サイモン、ニコレット・ラーソン、ヴァン・ヘイレン、エアロスミスなど数多くのアーティストを手がけた米国の音楽プロデューサー、テッド・テンプルマンが自身の半生を語り下ろした自伝本『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』が1月24日に刊行される。

テッドはいわゆるエンジニア出身ではなく、ミュージシャン(ハーパース・ビザールのメンバー)出身のプロデューサーとして、ジャンルにこだわらない、多くの若き才能を発掘したことで知られる。中でも、ヴァン・ヘイレンを見出し、デビュー作『炎の導火線』から大ヒット作『1984』までをプロデュースし、彼らをトップ・スターへと導いた手腕は高く評価されている。数多くのプラチナ・ディスクを世に送り出し、後年はワーナー・ブラザーズの副社長にまで昇りつめた。

彼はローリングストーン誌のインタビュー「ヴァン・ヘイレンを発掘したプロデューサー、故エディの素顔を語る」のなかで、エディ・ヴァン・ヘイレンの功績についてこのように語っている。

「いろんな面で才能を発揮した彼は、すごくユニークな存在だった。アラン・ホールズワースやクラプトンなんかも名ソロを残しているけど、エディは素晴らしいソングライターでもあった。それに加えて、彼は耳に残るリフや独創的なソロを数多く生んだ。彼は単なるテクニシャンじゃなかった。誰も考えもしなかったようなアイデアを考えつき、そして実践した。目にも留まらぬタッピング、目を剥くような超絶技巧、そういう他の誰も真似できないことをやってのけるだけじゃなく、絶えず新しいことに挑戦し続けてた。決してひけらかすためじゃなくてね」




『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』
語り:テッド・テンプルマン、聴き手:グレッグ・レノフ、翻訳:迫田はつみ
A5判/576頁/定価3,740円(税込)/1月24日発売
詳細:https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0650921/

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