EXILE AKIRAが語る、この時代にあらためて考えた「EXILE」の存在意義

NEW EXILEをやる意味とは?

ーAKIRA さんもちょっとくらい腐った瞬間とかはなかったんですか?

いやいや“ふざけんな”でしたよ(笑)。でも、これも運命じゃないですか。この経験を生かすも殺すも自分次第だし、ここでどう自分が成長するかによって次の未来が決まってくると思うと、これはこれで自分に必要な時間なのかなって。ましてや、このコロナのタイミングでNEW EXILEとして新しく挑戦していかないといけないプレッシャーもありましたし。時代の移り変わりを感じながら新しいことに挑戦していくという、これほど大変なことはないんじゃないかと思ったし、これほど不利な状況もないんじゃないかと思いましたね。普通、新しいグループだったらリリースして、TVやイベントにも露出してファンミーティングなどで楽しんでもらってライブをやる、という流れが一切出来ない。その中で自分たちがNEW EXILEをやるという意味をものすごく考えました。

ー普通ならやれることが出来ない状況で “NEW EXILE らしさ”というものをどういうふうに構築していったのでしょうか?

まず1つは僕たちEXILEがEXILE TRIBE という全体の中での先駆者であり先頭を走るチームとして、このコロナ禍とどう向き合うか、どう戦っていくかというのを姿勢で見せていく必要があると思いました。EXILEの中だけで言うと、ATSUSHIくんという絶大なる柱が抜けた後、今のEXILEを輝かせていくためには1人1人のストロングポイントを引き出しながら今の14人ならではのEXILEにしなければならないということで、本当にメンバーみんなと向き合って作っていきました。



ー言い方は変ですけど、こういう状況だからこそ結果的に濃いものになったのもあるんじゃないですか?

うん、ものすごく濃いものになったと思います。これまでのEXILEのスタイルをただ若いメンバーに押し付けるのではなくて、この状況で新しい時代を生きるEXILEを作っていかなきゃいけないという不自由さが、逆にメンバーそれぞれの強みを知ることにつながり、それがエネルギーになっていった感覚があります。EXILEに入ったばかりの時を思い出すような熱さがありますね。

ーぶっ壊れていた方が作る面白さを感じられますしね。

壊すというよりはトランスフォームしていくというか、変幻自在のEXILEであれたらなとも。破壊と再生を繰り返して構築されてきたように、今までは新メンバーの加入を機に体制が変わっていたんですけど、メインヴォーカルが勇退し抜けて、残りのメンバーだけで新しくスタートするというのは、今回初めての経験で。そういったところでも、壊して新しいものというより、現メンバーで変幻自在に対応しながら、アメーバのように色んな広がりを見せ、形を変えながら色んなアプローチができたらなと。自分たちが何かを任されているような、不思議な使命感を感じています。



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