NFTアートの新たな未来「The Heart Project」、クリエイターによるクリエイターのためのコミュニティ

「メタバースのパーティだと世界中からみんなが集まれる」

―The Heart Projectはパーティを主催することでも知られていますが、リアルなパーティも、メタバースでのパーティもやっていますよね。

エイデン リアルなパーティの時は、来てくれた人たちの年齢層が幅広かったね。パーティだから21歳にならないと入れないんだけど、30代の人たちもいた。まあ、男が多かったんだけど(笑)。

ギャレット 女性もいたけど、大体は僕たちの友達だった(笑)。

エイデン CryptovoxelsやDecentralandというメタバースでパーティを企画したよ。そこではマーチャンダイスやキャラクターが買えるようにした。新しい世界で友達もコミュニティも広がっていく感じがスゴく面白いし、ハート・ホルダーは世界中にいるから、メタバースのパーティだと世界中からみんなが集まれるのもいいんだ。


メタバース・イベントのフライヤー

―アメリカで最大規模のアートフェアである、マイアミのアート・バーゼルでは、「MIAMI HEART BASEL」というイベントを主催して、いろいろ面白いことをやりましたよね。

エイデン デジタルのアート・ギャラリーをやった。そこでNFTアートに触れられるような機会を作ったんだ。Nifty GatewayというNFTのプラットフォームとパートナーになって、アートを落札して買えるようにもした。リアルなパーティも開催して、Gunna、Aminé、A$AP Nast、D33J、Pedro、Tjaniなどのアーティスト、DJが出演してくれた。僕もギャレットも音楽とファッションのカルチャー出身だから、今までと同じことをごく自然にWeb 3.0の世界でやってるだけなんだよね。何よりも、ハート・ホルダーや友達に対して、思い出になるような一夜を作りたかったっていうのが大きいね。


アート・バーゼルの時に主催したイベント「MIAMI HEART BASEL」

―The Heart Projectが面白いのは、ハートのキャラクターをNFTアートとして売るだけでなく、クリエイティブな人たちとの交流の場にしているところだと思うのですが。

エイデン まず第一に、The Heart Projectはコミュニティ主導のクリエイティブ・スタジオなんだ。多くの人たちにアートを作るプラットフォームを提供したいっていうのがあるんだ。そのアートというのは、音楽、映像、アート、ファッション、何でもいいんだよ。

ギャレット 単なる資産的な価値を持ったNFTアートではないね。NFTにテクノロジーを加えることによって、やりたいことがいろいろできるようになるんだから。クリエイターに還元するという部分は、今までになかった新しい要素だと思うんだ。例えば僕たちが音楽レーベルや映画スタジオの仕事をする時、ギャラが支払われるまでに、3カ月とか6カ月、長いと12カ月も待たされることになる。だけどNFTだとスマートコントラクトによってすぐに支払われるようになる。これ一つをとっても、新しいアイデアが活かされることになるよね。

エイデン 僕自身もフリーランスで働いてきたから、ギャラの支払いは永遠にやってこないような感覚を味わったよ。家賃を払えないことだってあったし。ギャレットとよく話してたのは、ビジネスの構造がどれだけ時代遅れなのかっていうことなんだ。誠実さと透明性が欠けてるって思うんだよね。だからそういう部分も改善したかったんだ。

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