KOZZY IWAKAWAが2枚組37曲のカバーで新世代に伝える、“音楽世界旅行”の楽しみ方

―「TIGER FEET」(マッド)と「LOOKIN’ OUT MY BACK DOOR」(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR))は、後日7インチ盤で発売するそうですが、この2曲をシングルカットに選んだのは何故ですか?

CCRはすごく好きなんですよ。ライブでやったりもしてますけど、やれって言われれば延々とできるぐらい、好きなバンドの上位に入ってるバンドですね。「TIGER FEET」は、寅年なんでこの曲がいいかなと(笑)

―ジョン・レノンでもう1曲、「CRIPPLED INSIDE」が収録されています。これは冒頭のギターの音から素晴らしいです。

ビートルズは外したんですけど、ジョン・レノンはいいだろうということで。「CRIPPLED INSIDE」は曲も良いし、ビートルズ的じゃない曲だからいいかなって。原曲は、ジョンが昔自分が好きだったロカビリーをやってみようということで、ジョージ・ハリソンを呼んでギターを弾いてもらっていて、すごく楽しんでレコーディングしてることが感じられて好きなんです。

―ジョン・レノンといえば、「Working Class Hero」という曲がありますけど、昨年末に矢沢永吉さんのライブを観たときに、本当に民衆のために歌っているというか、まさに「Working Class Hero」だっていう気がして感動したんです。矢沢さんの音楽がルーツの1つでもあるKOZZYさんにも、そういうロック・ミュージシャンとしての気概をすごく感じます。今、ライブを待っているファンの人たちにどんな想いを持っていらっしゃるか聞かせてもらえますか。

自分も先日、矢沢さんのテレビ(「情熱大陸」)を見て、本当にそう思いましたよ。矢沢さんの底力も見たし、ファンの人たちがあれだけ自主的にルールを守ってライブを観ているっていうのは、みんな真面目だった日本人の息子、娘なんだなって。10月にTHE MODSが野音でやったときは僕もステージ横にいたんですけど、そのときもみんなルールを守っていて何の心配もなかったんです。それを見て、「そこまでして観に来てくれるんだ」って感動したんですよね。そうやって、矢沢さんとかTHE MODSとかCKB(クレイジーケンバンド)が大きな箱でずっとやっていてくれたから、お客さんの方もライブに行くか行かないかのチョイスができるようになったと思うんです。じゃあ僕らもそろそろ店を開けようかということで、このソロアルバムをきっかけに、2月からライブを始めようかなと思っているんです。もちろん必要最低限の対策を取って開催するので、ここから先は自己責任で観に来るかどうか選んで欲しいんですよね。ただ、マックショウに関しては、これまで延期や中止になった代替公演を待ってもらっている状態なので、まずはそこからスタートするために準備しています。

Rolling Stone Japan 編集部

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