NOISEMAKERが語る、ロックシーンを更新する想いで作ったEP「音楽は人生そのもの」

―今作に付属のDVDに収録されている「NOISEMANIA PREMIUM HALL TOUR」東京国際フォーラムホールC公演のライブ映像は4人が横並びに1つずつ設置されたステージに立つセットが斬新でした。“ROCK × ART”という意味では、それぞれが美術館の絵を観るような構図にも思えましたが、ステージ上ではどのように感じていましたか?

YU-KI:LEDが背後にあるから、細かい動きをするよりも大きな動きをした方がいいなとは思ってました。後で映像を観て楽しもうと思ってましたね。実際に観てみたら、新鮮だしめっちゃいいじゃんって思ったし、ホールに限らずあのセットでまたやりたいですね。あのライブは、自分たちができるものを全部ぶっ込んで、他のアーティストがやっていないこと、自分たちしかやれないことをいろいろ考えて、あの期間で創り上げました。それが基盤になって次の新しいアイデアも出るかもしれないし、また1つバンドとして強くなったと思います。

UTA:ドラムって、いつもは一番後ろにいるじゃないですか? あのライブでは横並びになっていて、新鮮でした。前に出て演奏するのが初めてだったので、「ああ、こんな感じなんだ」って思いましたし、やってよかったです。たぶん、いろんなバンドができることじゃないと思うんですよね。ホールツアーもやったことがなかったけど、いろんなコラボもできたし、いいこと尽くめな経験だったんじゃないかなと思います。



―昨年、いろんなアーティストの大会場でのライブを何回か観たんですけど、そのときにステージに向かってお客さんが一体になって手拍子で盛り立てるようなシーンは、すごく熱いものを感じたんです。NOISEMAKERの東京国際フォーラムホールのライブでも、お客さんがバンドを盛り立てている場面はたくさんありましたよね。

AG:そうですね。中には泣いてる人もいたし。拍手もすごくて。うちのライブはお客さんのジャンプがすごいので、それはコロナ禍での武器かなと思っています。「こんなに汗だくになると思わなかった」っていう声もあったし、ルールのある中でも、俺たちのライブはアグレッシブなものになっているんじゃないかなと思います。最初は、「どんなライブになるのかな? 葬式みたいな空気になったらやだな」とか思っていたんですけど、全然そんなことなくて。みんながみんなライブを作る歯車になって、楽しむためにそれを一生懸命回して、1つの空間、その1日が作られていると思うので。泣くっていう感覚はないですけど、すごく鳥肌が立つとか、我を忘れるぐらい熱が入りましたね。



―HIDEさんは、ライブでのそうしたお客さんの熱量をどう受け止めていましたか?

HIDE:あとで映像を観たら、ゴスペルとかは自分も客席で観たかったなと思いました。 あれはやった甲斐がありましたね。スタッフのみんなも「ゴスペルはよかった」とか「ダンサーがカッコよかった」とか言ってくれたんですけど、俺らは後ろにいるから、「何かやってんな?」っていう感じで(笑)。それに、イヤモニしてるからあんまり聴こえなくて。だから、みなさんと同じように映像を観て「ああ、伝わったんだなあ」って再確認した感じです。

Rolling Stone Japan 編集部

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