性犯罪者エプスタインの仲間が獄中死、勾留中に首吊り 仏


左から、ギレーヌ・マックスウェル、ジェフリー・エプスタイン、ジャン=リュック・ブルネル(Photo by APhifer)

元モデルエージェントのジャン=リュック・ブルネル被告が現地時間19日、仏パリの刑務所で死んでいるのが発見された。

【写真を見る】エプスタインのために少女を調達していた元恋人

ブルネル被告は、未成年の少女らを性的虐待したとして起訴され勾留中に死亡した米富豪、ジェフリー・エプスタイン元被告のビジネスパートナーだった。エプスタイン被告に未成年少女をあてがっていたとして2020年12月にフランス当局から性的暴行および性的人身売買で起訴され、その後拘置所で過ごしていた。

2019年8月に死亡したエプスタイン同様、公判を控えていた75歳のブルネル被告も自殺したと伝えられている。ル・モンド紙の報道によれば、ブルネル被告は監房で首を吊っているのが夜の巡回中に発見された。

「ジャン=リュック・ブルネルは終始無実を訴えていました」と、ブルネル被告の弁護士は声明を発表した。「彼の決断は罪悪感によるものではなく、正義がなされていないと痛切に感じていたからです」

ガーディアン紙の報道によれば、ブルネル被告はモデル事務所Karin Models在籍時代にクリスティー・ターリントンやミラ・ジョヴォヴィッチを発掘した人物。1999年にBBCが事務所の暴行疑惑を調査した後、被告は事務所から解任された。その後アメリカへ渡ったブルネル被告は故エプスタインと知り合い、アメリカを拠点にした自身の事務所MC2 Model Managementの設立資金を援助してもらった。

ブルネル被告自身も、故エプスタインが女性や未成年少女を調達するのに手を貸していたとみられ、パームビーチにあった故エプスタインの自宅に送られたメッセージの履歴には彼の名前がたびたび登場している。故エプスタインを告発したヴァーニジア・ジュフリーさんも訴状の中で、故エプスタインとギレーヌ・マックスウェル被告から性行為を強要された著名人のなかにブルネル被告もいた、と主張している。

「女の子たちはみな貧しい国や貧しい家庭の出身で、(ブルネル被告は)大金を稼げると言って彼女たちを誘い込みました」と、2015年の宣誓供述でジュフリーさんはこう述べた。「ジェフリー・エプスタインは、ブルネルのところの女の子1000人と寝た、と言っていました。私が目にしたことからも、確かにその通りです」

Translated by Akiko Kato

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