シャンプーズが語る、滝行や自転車ツアーをする理由「応援してくれる人たちの夢を叶えたい」

―みなさん、今日何をしてきたのか教えてもらえますか。

モミー(Vo.Gt):先ほど、気合と願掛けのために滝行に行ってまいりました。

―明日はアルバム発売日でライブもあるのに、なぜそんなことをしてるんですか?

モミー:アルバムリリース後に、10ヶ所ぐらいツアーを回る予定になっていたんですが、普通にツアーに行っても売れるわけないなと。他のバンドがやらないことをやって注目してもらえるかもしれないし、「じゃあ原付でツアー行っちゃう?」っていう話をギターの樹里としていたんです。でも免許がないメンバーもいるからチャリにしようっていう話になって。ちょうど、2月6日(土)に名古屋で〈でらロックフェスティバル2022〉があって、そこから19日までライブ予定がなかったので、大阪を間に入れて、発売日に東京・下北沢でライブしたらいいんじゃないかっていうのを、1ヶ月前に思いついて実行したんです。途中、伊勢神宮と芸能の神様がいる佐瑠女神社にお参りに行くにあたって、俺らみたいなバンドが車で行ってどうするんだと。足を使って行くべきだということで、〈でらロック〉には車で行って、そこから自転車を名古屋で買って、1日目は伊勢まで行って、2日目は伊勢と大阪の間ぐらいに行って、3日目に大阪に着くという行程で、約290kmを走ってきました。

―無事290kmを走破して、その後大阪でライブをやってきたわけですね。

モミー:無事というか、厳密に言うと60km地点で1人脱落したんですけども(笑)

ざしきわらし(Ba.Cho/以下・ざしき):私です。10数年ぶりに自転車に乗ったので、お尻が限界になりました(笑)

モミー:最初は、帰りも大阪から東京まで自転車で帰ろうと思っていたんですけど、箱根を越えないといけないので、周りの方々から止められて断念して、大阪で自転車を売って帰ってきたんです。でも、企画としてちょっと弱いなと思って、滝行をぶち込んだんです(笑)。

樹里(Gt&プロレス担当):いや、滝行をやることになったのは、『WASH YOUR HEAD』っていうタイトルだから、水をかぶるのがいいんじゃないかっていう話があったんですよ。

モミー:ああ、そうだっけ!? その方がいいね(笑)。神頼みをしつつ、『WASH YOUR HEAD』なんで頭から水をかぶっとくか、ということで決まりました。

―神と髪もかけて?

モミー:あっ、そうです、そうです。

―さっき滝行を終えて帰ってきたとは思えないぐらい元気ですね(笑)。つらくなかったですか?

モミー:つらかったですよ(笑)。もう、1分30秒で死を体験できるぐらいのイベントじゃないですかね。冬にやるのはちょっと尋常じゃないと思いました。

―どこでやってきたんですか?

マリオ(Dr.Cho):奥多摩に近い檜原村にある、天光寺でやってきました。

モミー:すごかったですね。290km走って、人生でこれ以上しんどいことはないと思ったんですけど、桁2つぐらい優に超えてきましたから。

―それぐらい真剣に、1stアルバム『WASH YOUR HEAD』を多くの人に聴いてもらいたいということですね。

マリオ:はい、そういうことです。

モミー:体を張りたい性というのもあると思います。それは僕だけじゃなくて樹里もそうですね。マリオは、とにかく面白ければいい人で、ざしきは、極力やりたくないけど、やるからには一生懸命やるよっていう人です。でもこれをやったことでチームワークはより強くなりました。

Rolling Stone Japan 編集部

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