シャンプーズが語る、滝行や自転車ツアーをする理由「応援してくれる人たちの夢を叶えたい」

―「光る街」が好きなんですけど、これは先行配信されているバージョンとは始まり方が違いますよね。

モミー:そうですね。配信したバージョンでは弾き語りから始めているんですけど、ライブではアルバムに収録された方でやってます。

―「はらはくくったぜ」という、ダイレクトに心情を表したタイトルの曲もありますけど、モミーさんにとってこのアルバムに入っているのはどんな曲たちなんですか。

モミー:僕らは今年で結成5年なんですけど、このアルバムに入っているのは5年間の曲なんですよね。だから、古い曲と新しい曲では全然心境が違っていて。「はらはくくったぜ」「ナイトライダー」「蝉の唄」とかは、初期の頃に作った曲で、中期に作ったのは「28」「ウルトラマリンブルー」「ノイズノイズノイズ」とかで、新しく作ったのが「シーサイド」「東京」だったりするんです。なので、「こういう想いで作った」というアルバムじゃなくて、「これが今までの僕たちです」っていう感じのアルバムなんですよね。

―5年前の自分もいるということですよね。今歌うとまたちょっと違う心境だったり?

モミー:いや、古い曲に関しては、「こんなこと言っていて若いな、青いな」という感覚で歌っているというよりは、その当時の熱かった自分に戻れて、今の自分のケツを叩いているようなニュアンスで歌っています。

―今年1月16日に下北沢MOSAiC、下北沢DaisyBar、下北沢近松で主催サーキットフェス〈爆裂洗髪祭2022〉が開催されましたが、これは今まで対バンしてきたバンドを集めてやっているんですか?

モミー:そうです。自分たちがサーキットフェスで芽が出たバンドだというのもありますし、サーキットフェスって出ても、観に行っても楽しいんですよ。いろんなバンドが出ていて、まるでバイキングに行っているような感じがして。お客さんも多いし、みんな幸せにできるイベントだなと思って、サーキットフェスを主催することが僕の1つの夢としてあったんです。とはいえ、僕らには力がないしできないよな……と思っていたら、まわりの人に「できるっしょ!? シャンプーズみたいなバンドができなかったら、みんなできないから」って怒られて、無理やりやったような感じです(笑)。今後も1年に1回やるつもりでいます。

―サーキットフェス主催という夢を実現したわけですが、今後はどんな夢を持ってバンド活動をしていきたいか、それぞれ教えてください。

樹里:日本武道館で、「ライブハウス武道館へようこそ!」って言いたいです。あとは、生涯現役でいたいですし、(ステージで)死ぬまでハイキックしていたいです(笑)。最近ずっとやってるのが二段蹴りなんですけど、これは、グレート-O-カーン(新日本プロレス所属のヒールレスラー)の技をそのままやっています。ちなみにライブのフィニッシュムーブはギターのヘッドを下に向けた状態で繰り出すツームストン・パイルドライバーです。

ざしき:SUMMER SONIC、ROCK IN JAPAN FESTIVAL、FUJI ROCK FESTIVALとか、フェスに出たいです。それとこのまま引き続き、他のバンドがしていない面白いことをずっとやっていきたいです。

マリオ:シャンプーズでZeppツアーをやりたいです。できればツーマンでやりたいんですけど、それを実現できるぐらい大きなバンドになりたいですね。4人で大きな舞台に立ってライブがしたいです。

モミー:僕は、「誰かを見返したい」「誰かにすごいと言われたい」という気持ちで、「こんな風になれたらいいな」って、キラキラした世界に憧れてバンドを始めたんです。でも、今回の自転車ツアーとかも含めてやっていて感じたのが、メンバーやスタッフさんたち、僕のことを信じて応援してついてきてくれる人たちの夢を叶えたいし、この人たちのために命を削ってやりたいなと思ったんです。そのために一番必要なのが売れるということ、お金を稼いで音楽で生活をできるようにするっていうことで。僕を応援してくれること、僕についてきてくれることが、みんなの幸せになるように頑張って音楽を作って行くことが、今の僕の夢ですね。



<リリース情報>



シャンプーズ
アルバム『WASH YOUR HEAD』

配信日:2022年2月16日(水)
配信リンク
https://linkcloud.mu/d94631f7

シャンプーズ 公式Twitter:https://twitter.com/shampoos777

Rolling Stone Japan 編集部

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE