BEYOOOOONDSの前田こころ、小林萌花、平井美葉が語る、グループの「成長実感」

最も成長を感じたところ

―コロナ禍に入ってからの活動を通じて、個人またはグループとして最も成長を感じたのはどんなところですか?

平井 個人としては「~The Ballad~」を通じて歌唱力が上がったんじゃないかと感じてますね。私はダンスが得意ということでグループに入ってきたので歌に対する自信がなかったり、歌でしっかり表現したり想いを伝えるにはどうしたらいいんだろうってすごく悩んでいたんですけど、「~The Ballad~」では座ってじっくり聴いてくださるみなさんに向けて丸々1曲を届けることを学びましたし、これはグループにも持ち帰れたスキルだと思います。あと、グループとしてバラバラだった間に、グループでの自分の存在意義を見つめ直したり、それぞれの特技を伸ばす時間に充てられたので、グループのエンターテインメント性が上がったなと思いました。技術的にも気持ち的にも自分の役割をより鮮明にしようとみんなが思っていたので、それがグループ全体に影響したのかなと思います。

―平井さんは昨年行われたBEYOOOOONDSの主演舞台「眠れる森のビヨ」での演技がとても印象的でした。あれは主役と言ってしまっていいんですか?

平井 いや……自分ではそう言うのは好きではなくて……。あれはひとりだったら絶対にできなかったですし、もし私が違う劇団で同じ作品をやったとしてもあそこまではできなかったと思うので、主役ではないです。このメンバーじゃなかったらできなかったし、「みんなでやった」という気持ちが強いです。



―でも、ステージの中央に立ってやりきったというのは自信につながったのかなと思ったんですが。

平井 あの作品に関われたというのは自分の人生において大きな財産だと思いますし、あそこまで自分じゃなくなるというか、平井美葉という存在がこの世から消える瞬間は初めて経験しました。自分自身を切り離した世界に行くということを経験したからこそ、そこから帰ってきたときに今いる環境のありがたさや、「もっとこうしていきたい」という自分の思いをすごく感じたし、今後につなげようとするエンジンがかかったので、そういう意味では自信につながったとは思います。

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