ウクライナに留学中の学生らが語った国境地点での人種差別

2月28日(月)、国連安保理でアフリカの国々は、現在報告されている自国民に対する差別行為を非難した。ケニア国連大使のマーティン・キマニ氏は「人種差別を強く非難するとともに、この行為が現在至急求められている結束の精神にダメージを与えるものだ」「ヨーロッパの国境におけるアフリカ系人種に対する間違った対応を即刻中止するよう強く求める」と述べた。またガボン国連大使は、報告されている人種差別に対して「到底受け入れられるものではない」と述べた。同日、アフリカ連合は「アフリカ系人種らが差別され不公平な対応を受けているという受け入れ難い報告は、まごうことなき人種差別であり、国際法違反だ」「世界中に対し、人種や国籍によらず、戦争から逃れる人々に対し同様の共感と援助を行うことを求める」と声明を発表している。

その一方で、戦争から逃れる外国人たちはその道中で受けた親切な行いについても一様に付け加えている。エーテシャム氏は「地元の住民たちとNGOがとても良くしてくれたことに感謝している。彼らは食糧や他の生活必需品を必要としている人たちに区別なく分け与えてくれていた」と語る。銃で脅されている留学生たちの映像を投稿したTwitterユーザーは後日、自分や他の避難民たちを市民たちが助けてくれたと投稿した。「ポーランドの人々は安全な食料や毛布、そのほかに必要なものを惜しみなく分け与えてくれた」「彼らは、バスや列車の乗車券も含め、何もかもを無償で提供してくれた。ウクライナ人たちも路上を歩いている私たちに食料を分けてくれた。私たちを差別したのは政府関係者たちだけだ」と投稿した。

From:‘Ugly, Unprofessional’: International Students Describe Racism at the Ukrainian Border

Translated by Kazuhiro Ouchi

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