Broken Kangarooが語る、“架空のサントラ”からスタートした生きるための音楽制作

―「Snow Drop」は、他の曲とはニュアンスの違うミディアムテンポのバラードです。一人称が「私」になっていますが、どんなイメージで書いた曲ですか。

女性視点で書いた曲です。僕は誕生日が2月ということもあって冬が好きな季節で、冬になると筆が進むというか(笑)。それで、2020年の冬はこの曲ができた感じです。自分の中では、「Snow Drop」という映画があるようなイメージで書いたんです。言葉をいっぱい入れてたらすごく長くなっちゃったんですけど、脚本に近い感じだと思います。

―アコースティックギターで、雪の輝いている感じ、冬の景色を上手く表現していますね。

ありがとうございます。それはめっちゃ嬉しいです。エレキとかアコギをクリーンで鳴らしたときって、少しシャリっとするというか、雪の結晶の感じに似ているなって思ったんです。だから、ストリングスをバーンと入れるというよりも、より生に近い楽器の方が冷たさが出ると思ったんです。

―ところで、レコーディングってどうやってるんですか?

普段は自宅の安いオーディオインターフェースでギリギリでやってます(笑)。トラックに関しても全部自分で作っていて、ギターも歌録りも自宅でやってます。今回の歌録りやMIXは外のスタジオでやりました。

―今後は、ライブ活動もしていきたいですか?

う~ん、あんまりイメージできてないです。たぶん、自分が作る音楽をどういう人が聴いているのか、みたいなことを具体的に届けたいときには、ライブなのかなと思うんですけど、今はまだ作ることに熱中しているので。

―Broken Kangarooの曲を聴いてくれる人たちに対して、どんなアーティストでいたいですか。

“味方”ですね。自分が孤独だったときに、音楽がいてくれたから僕は生きてこれたんです。そういう人はいっぱいいると思うので、アーティストとして、そんな人たちの味方になってあげられるような音楽を作って行きたいなって、今は思っています。来年になったらわからないですけど。

―1年後にはまた全然違っている可能性もある?

大いにありますね。たぶん、19歳になったら「18のときのあいつは何もわかってなかった」って言ってると思います(笑)。



<リリース情報>



Broken Kangaroo
アルバム『18』

発売日;2022年3月23日(水)
配信リンク
https://linkcloud.mu/56bc57a2 

Broken Kangaroo 公式Twitter:https://twitter.com/broken_kangaroo

Rolling Stone Japan 編集部

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