「ETERNAL Art Space」で没⼊するデジタルアート、五感に訴えかける体験をレポート

一転、デジタルさとなめらかさの融合を感じるMaotikの「FLOW」へ。シドニーやフィリピンなど各地の都市名とともに、潮の満ち引きから着想を得たという海⾯の上昇と下降という美的原理を感覚的に描き出していく。自然的な現象をデジタルな表現で描く対照的な手法だからこそ、その動きやゆらめきに意味を見出すことができる体験となった。


Photo: Shigeo Gomi


Photo: Shigeo Gomi

正方形の箱の中に花や植物が描かれ、それらが瓦解、その中に我々も飲み込まれていくような感覚の映像が流れていく。Sabrina Rattéによる「FLORALIA II」だ。絶滅した植物種の標本がテクノロジーとの融合によって⽣まれた⽣態系のシミュレーションで、過去と未来が共存する永続的な現在を表現しているという。鳥の囀りのような音と地響きのような低音に包まれ、まさに古代太古から現在までの雄大な時間と移り変わりを体験できた。


Photo: Shigeo Gomi


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Rolling Stone Japan 編集部

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