Aile The Shotaが語る『AINNOCENCE』の全貌

Nenashiとのコラボレーション

―2曲目「Like This feat. Nenashi」、これもまた斬新な構成のすごくかっこいい曲ですよね。

Nenashiさんは、僕が「origamiの方と曲作ってみたいです」って言ってたら、「ShotaとNenashiプロデュースの曲を聴いてみたい」って日高さんからのアイデアをもらって。「Be(Vis ta Vie)」を聴かせてもらって「これやりたい!」ってなってオファーさせてもらいました。制作の打ち合わせのあと2曲デモをいただいていて、もう1個の方は音数少なめのR&Bよりな感じだったんですけど、「Like This」になった方のトラックは空気感や世界観もしっかりありながらすごくキラキラしててポップで、その段階でメロディも「なんじゃこりゃ」ってなってて。「こんなメロディライン浮かばない」って。



―これはリリックの綴り方も特殊ですよね。どういうところから発想を得ていったんですか?

メロディラインが独創的すぎたので、普通に日本語をはめるのではもったいないなと。テーマとしては、生きることに執着した歌詞を書きたいというか、不老不死への夢みたいな感覚で書きました。僕、「死にたくないな」って頻繁に思ってて。昔は「死ぬのやだな」って、寝られないくらい考えちゃう日もあったくらいで。でも真っ直ぐ「死にたくない」と歌詞にするのではなくて、「今をずっと味わってたい」とか「永遠にいたいな」みたいに輪郭をぼやっとさせながら書きました。今思い出したんですけど、これ、家族でお墓参りに行くときの車の中で書いてました。田舎の方にお墓があるので、車の窓から自然を見ながら。そうやって書き上げた僕のバースをお渡ししたあと、Nenashiさんから「何それ? 超えてくるのやめて」って思うようなハンパないリリックが返ってきて(笑)。核心をつかないけど伝わる、すごいバランスのリリックで、しかもフックのところもめちゃくちゃ考えてくれてて。

―Nenashiさんのリリックは英語だけど、Shotaさんが書いた日本語のリリックと韻や音節が絶妙に合ってるという。

そうなんですよね。最後のサビ前の掛け合いは2人で一緒にセッションしたときに書いたので、「一緒に作らせてもらったなあ」という感じがすごくしてて。今までソロで活動してたときは、トラックをもらって僕がリリックを書くという作業が多かったんですけど、今回一緒にブースに入ってセッションしてというしっかりした流れでやらせてもらえて、それがすごくいい形として出たかなというふうに思うので、「Like This feat. Nenashi」も僕の中では100点です(笑)。

―ははははは(笑)。いい制作ですね。

いやあ、楽しかったですね。これもかっこいい曲になりました。


Photo by Masato Moriyama, Hair and Make-up by Megumi Kuji (LUCK HAIR), Styling by Aile The Shota

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