2020年3月に発生した警察官によるブリオナ・テイラー氏の射殺事件に関わって起訴されていた、ケンタッキー州ルイヴィル市警の元警察官ブレット・ハンキソン被告は、2022年3月3日に開かれた公判で無罪判決を受けた。ニューヨークタイムズ紙によると、陪審員らはわずか3時間の評議でハンキソンに無罪の判決を下したようだ。ハンキソンの起訴内容は、「不注意かつ盲目的に」10発の銃弾を発砲したことで近隣のアパートに住む3人の住民を危険に晒したというものとなっており、告知なしでの家宅捜索中にテイラー氏を射殺したことについてはそもそも罪に問われていなかった。
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黒人ドライバーを射殺した警官が殺人罪で起訴 判断ミスか意図的な武力行使か事件現場にいた他2人の警察官、ジョナサン・マティングリーとマイルス・コスグローブは不起訴処分となっている。ハンキソンは事件の3ヶ月後、ルイヴィル市警を解雇され、コスグローブは2021年1月になり解雇、マティングリーは2021年4月に自ら退職していた。