ミッキー吉野の音楽への情熱と美学、亀田誠治が制作中の影響を語る



田家:Charさんがうれしそうで楽しそうですね(笑)。ギターボーカル・Char。オルガン・ミッキー吉野。Charさんはミッキーさんの提案ですか?

亀田:ミッキーさんが「ボーカルはCharがいいかも」ってポロッとおっしゃって、ファミリー・ツリーみたいなメンバーにしようという話になったんです。冒頭の歌い出しもそうなんですけど、Charさんは、「気絶するほど悩ましい」とか「逆光線」とか歌謡的なニュアンスでデビューしてきた。そのわりには『夜のヒットスタジオ』でギターを投げたりして、なんて怖い人なんだろう、ロックってすげえんだって子どもながら思ったりもしたんです。そういうトーンをCharさんも楽しみながらやってくれて、「ギターと歌は俺がやるのか。でもさ、エディ呼ぼうよ」っておっしゃって。

田家:エディ藩さんはコーラスで入ってますね。

亀田:エディ藩さんにコーラスで入っていただいて、頭のシャウトの部分はエディさんとミッキーさん一緒にブースに入って掛け合いで作ったんです。バンドマンだから別々ではできないんですよ。それも忘れられない思い出ですね。この曲は横浜にあるスタジオで録りました。

田家:リモートじゃなかったんですね。

亀田:全員で集まって録りました。ザ・ゴールデン・カップスという横浜から生まれた1960年代の奇跡のグループサウンズというか日本のロックですよね。礎をちゃんとリスペクトしようということで、横浜のランドマークスタジオで全員せーの!で録りました。

田家:はー、すごいなあ。ミッキーさんは自分が加わる前の曲に、今あらためて加わった。

亀田:そういうことなんです。

田家:この話は来週ミッキーさんに訊こう(笑)。

亀田:ぜひ訊いてください(笑)。

Rolling Stone Japan 編集部

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