オリヴィア・ロドリゴが語るデビューアルバム制作過程、次回作と今後の展望

初のツアーと今後の展望

今度のツアーはロドリゴにとって自身初のツアーとなる。アラニス・モリセットと並んでローリングストーン誌の表紙を飾った際、彼女は音楽界の重鎮にツアーがどんなのものか尋ねていた。それをついに実現しようという今、ロドリゴはやや緊張しつつも、期待に胸を膨らませている。「私にとっては、今まで味わったことがない全く新しい体験。きっと楽しくなるでしょうね」と本人。「コロナの隔離中に作品を出したから、演奏した機会はごくごくわずかなの。実際にファンのみんなに会えるのが楽しみ。ソーシャルメディアやテクノロジーではカバーできない、特別なところがあるでしょ」

ファンにどんなツアー体験を提供しようかと考えた時、彼女の頭に浮かんだのがロードの『Melodrama』ツアーだった。「あの当時私は14歳だった。圧倒的で、アーティスティックだった」と彼女は振り返る。「ステープルズセンターを出て、『ああいうショウをやりたい、違う世界に連れて行ってくれるようなアートなものをやりたい』って思ったのを覚えてる。それが私の絶対的基準になったの」










ロドリゴにとって、『ドライビング・ホーム・2・ユー』は差し迫る『SOUR』時代の幕引きに2つの大事な要素をもたらした。第一に、ツアーに行けないファンや友人にツアーで曲がどんなふうに演奏されるのか触りだけでも感じてもらうことができる。またデビューアルバムのウィニングラン的な要素もある。エンドクレジットには、お蔵入りとなったタイトルすらない未完成のiPhoneで作ったデモが1曲追加されていた。「いくつか改めてデモを聴いてみて、これを聴いた時に『あれ、なかなかいいじゃん!』と思って。みんなに『SOUR』のちょっとした特典をプレゼントしたかったの」

次の展開として、すでにスタジオで2作目のアルバム制作に取り掛かり、ツアー前にできるだけ作業を終わらせようと頑張っている。「私にとってはひとつの区切りみたいな感じ」と本人は続けた。「新しい作品を出して、次の世界観を作り上げるのがものすごく楽しみ」

From Rolling Stone US.




オリヴィア・ロドリゴ
『SOUR』
試聴・購入:https://umj.lnk.to/OliviaRodrigo_SOUR_JPNSpecial

Translated by Akiko Kato

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