胎児の遺体を冷蔵庫に保管していた反中絶活動家「100体以上持ち帰った」 米

反中絶活動家のローレン・ハンディ氏(中央)とテリサ・ブコヴィナック氏(左)(Photo by Manuel Balce Ceneta/AP)



中絶反対派は遺体の解剖を要請

ワシントンポスト紙によれば、警察はハンディ氏の自宅から胎児を押収した後、胎児の中絶手術は「D.C.の条例にしたがって行われており、この住居に行きついた経緯を除けば、事件性は一切見られない」と述べた。さらにポスト紙は、中絶反対派から遺体の解剖要請があるものの、解剖が行われる見込みはない、という2人の匿名職員の見解を報じている。

D.C.の条例は、一定の妊娠週を過ぎてからの中絶をとくに禁じていない。プランド・ペアレントフッドのワシントンD.C.支部のWEBサイトには、妊娠19週までは診療所内で中絶手術を行う、とある。ワシントン・サージ・クリニックのWEBサイトによれば、同クリニックでは「妊娠27週ごろまで」中絶手術を行っているそうだ。

ハンディ氏は記者会見で、実際に箱がその場にあり、運転手が同社の端末に情報を入力していたと述べ、持論を曲げなかった。会見にはハンディ氏と並んで、ローリングストーン誌が1989年に特集した長年反中絶派として活動するランデル・テリー氏も出席した。テリー氏は、医療廃棄物処理会社の社内規定が本当に遵守されていたのか、と疑問を呈した。「中絶クリニックから医療廃棄物処理を委託された同社が、中絶された遺体があるという明らかな事実に気づかないなど、私には到底信じられません」とテリー氏。「バカげています。他に何があるというのです?」

活動家が――本人たちも認めているように――胎児の遺体を診療所の前で盗み、自宅に持ち帰ったことに加え、その後の展開もやはり不可解で、穏やかではない。

ハンディ氏とブコヴィナック氏の話では、2人はとくに大きな5体の胎児をハンディ氏のアパートの冷蔵庫に5日間保管していたという。胎児を保管している間、ハンディ氏はアパートで寝泊まりしなかった、ともわざわざ付け加えた。「私たちはその場所を墓場として扱いました」とハンディ氏。2人はカトリック教の聖職者を呼んで、全ての胎児のために葬儀と命名式を執り行ってもらったそうだ。2人が持ち帰ったと主張する残る110体の胎児は、おそらくカトリック教の聖職者によって墓地に埋葬されたのだろう。2人は記者会見で、まずは110人分の胎児の名前を彫った墓碑を手に入れるのが先決で、その後何をしたのか詳しく公表したい、と述べた。

中絶クリニックから胎児の遺体を収めた箱を持ち去ったという主張に関し、ハーディ氏はこれまでのところ起訴されていない。だが彼女は以前にも警察沙汰を起こしている。2020年にD.C.の中絶クリニックを妨害した事件で連邦起訴されている。

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from Rolling Stone US


Translated by Akiko Kato

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