クルアンビンらのベースから読み解く「休符」の役割、鳥居真道が徹底考察

明治通りの桜は散ってしまいました

ファンクやソウルのリズムを取り入れたビートに、等身大で耳に引っかかる歌詞を載せて歌う4人組ロックバンド、トリプルファイヤーの音楽ブレインであるギタリスト・鳥居真道による連載「モヤモヤリズム考 − パンツの中の蟻を探して」。第34回はクルアンビンやジャクソン5の楽曲を例にベースプレイの「休符」がもたらす音楽的効果を考察する。

新年度が始まりました。春は出会いと別れの季節なんてことを言います。これまでとは異なる環境に身を置いて新生活を始める方も多いのではないでしょうか。人間関係が変わったり、立場が変わったり、職場が変わったり、住居が変わったり、生活リズムが変わったりと、春はとにかく変化の多い季節です。私なんかは毎日利用している鉄道会社のダイヤが変わっただけでずいぶんとへこたれています。

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この時期は天候も不安定で、寒暖差もあり、体調を崩しやすいです。私の身の回りにも花粉がしんどいという人がたくさんいます。なぜ私たちは、このようなハードな時期に新年度を始めてしまうのでしょうか。暑さにも慣れてきた9月頃に新年度を始めたほうが心と体への負担も少ないのではないか。

3月、4月は何かと忙しく、疲労は蓄積されるばかりです。早くも限界に達しました。何もしたくない。とにかくゆっくり休みたい。連休が待ち遠しくて仕方がない。生活に休符がほしいわけです。これでは毎日がブラストビートみたいじゃないですか。そんなわけで今回は「休符」というものについて少し考えてみたいと思います。

Rolling Stone Japan 編集部

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