RIP SLYMEが語る再始動の理由 3人の「楽しい」を作っていきたい

RIP SLYME:左からFUMIYA、RYO-Z、ILMARI

RIP SLYMEが、RYO-Z、ILMARI、FUMIYAの3人体制で音楽活動を再開。約5年半ぶりとなるニューシングル「Human Nature」を4月15日に配信リリースし、それを皮切りに5カ月連続で配信シングルをリリースすることを発表した。

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2018年からの休止期間、メンバー脱退を経て、2MC+1DJ体制でリスタートを切るRIP SLYME。今回、Rolling Stone Japanでは3人への独占インタビューが実現した。「インタビュー自体が4、5年ぶり」「話し方を忘れちゃったかも」とソワソワしながら取材の場にやってきた彼らだが、話し始めれば和気あいあいと止まらない饒舌ぶり。再始動までの経緯、曲作りにおける変化、各々のアーティスト活動、そしてこれからの意気込みを存分に語ってくれた。

ー今日は、活動再開にあたっての思いを聞かせていただければと思います。

RYO-Z ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、我々いろいろありまして、言えることと言えないことがあって、ファンの人たちに事情を説明することがなかなかできませんでした。それでも待ってくれていた方たちに、まず「申し訳ございませんでした。お待たせしました」という気持ちですね。これからまた、音源やチャンスがあればライブなど、楽しく前向きに活動していきたいなと思っている次第です。

ILMARI はい、そうです。

ー休止中から新曲リリースに至るまでの流れを追うと……この1年ほど、3人でインスタライブやYouTubeで発信をしていたので音楽活動再開への布石はあったわけですが、再始動についてどういうふうに話し合っていたんですか?

RYO-Z だいたい僕ら、休止はしてないんですよ。活動休止なんて発表してないんですけど、メンバーが辞めるということがあったりして、どんなふうにやっていこうか結構悩んだり、なかなか動くことができなかったという状態でした。ただそんな中でも、とにかく曲だけは作っていたんです。で、停止から2年ほどした年の暮れに、いよいよ動き出していこうとなって、まずイベントに出てみたんですね。その時にもう「Human Nature」はできてたんですよ。原宿のモントークでやったんですけど、お客さんが店に入りきらないほど来てくれて、お待たせして本当にごめんよっていう感じでした。よし、これでがっつりやってくぜ!って思った翌年が、コロナだったんですよね。

ILMARI 2020年の4月にワンマンイベントを打とうとしていたんですけど、コロナの影響でできなくなって。コロナ禍も長引く中で、今はデジタルでいろいろ発信できるなということで、試行錯誤しながらもインスタライブやYouTubeに挑戦してみたっていう。未だに全然やり方わからないけど(笑)。それで、そろそろ普通にライブができるんだったら、僕たち3人だけでやるっていうのはなかなか厳しいのかもしれないけど、仲間のアーティストを呼んでイベント形式のものを今後できたらなと思っている状態ですね。

FUMIYA デモはとにかく作ってたね、3〜4年。すごい量あります。

ILMARI その中でも特に良いものをここから5カ月連続で出して、その間に新しい曲も作りつつ、次のステップにしていきたいなと。

ー自主リリースで?

ILMARI そうです。今は配信でフットワーク軽くバンバン出せるじゃないですか。とりあえずそういう形態で今はやってみようと。

RYO-Z 3人でリスタートするなら新しい名前にしようかっていう案も出て一時考えたけど、別にグループ解散したわけじゃないし、僕らはRIP SLYMEだよねっていうことで変える必要はないという結論に至りました。

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