Novel CoreとAile The Shotaが語る、二人が共有してきた「嬉し涙」の意味

左からAile The Shota, Novel Core(Photo by Maho Korogi, Hair and Make-up by Asami Harano Styling by Aile The Shota, Novel Core)

この曲に救われる人がきっとたくさんいるだろう。4月6日にリリースされた、Novel CoreとAile The Shotaのコラボ曲「HAPPY TEARS feat. Aile The Shota」。Novel Coreのラッパーとしての新たな表情と、R&BからJ-POPへと流れる歌唱が美しいAile The Shotaの声が混ざり合い、チャーチーな要素を含んだトラックの上でラップと歌をスムーズに行き来する神聖な曲が誕生した。

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「Rolling Stone Japan vol.18」でAile The Shotaが、Novel Coreに対するリスペクトと出会えた喜びをポロっと語っていたのだが、まさかここまで深淵なものだったとは。二人は互いに自分の人生において「求めていた人」と言い切るほど、尊い友情と愛情で繋がっている。

「HAPPY TEARS」=嬉し涙をテーマにコラボ曲を作り始めるまでの二人の心情や関係を深めていった重なり、Novel Coreの1stアルバム『A GREAT FOOL』に収録されている「THANKS, ALL MY TEARS」からの連なり、曲に込めた細かなこだわりなどを語ってくれたロングインタビュー。リリース当日に、あふれんばかりの笑顔で繰り広げてくれた二人の会話のすべてをお届けする。



―この曲ができた経緯を丁寧に聞いていけたらと思うのですが、まず、出発点はどこだったんですか? 「二人で曲作ろう」から始まったのか、それとも、Coreさんが「こういう曲を作りたい。だからShotaさんを誘おう」という順番だったのかでいうと……。

Novel Core:実は昨年の段階で、『A GREAT FOOL』(昨年12月にリリースされた、Novel Coreのメジャー1stアルバム)に入ってもらおうと思ってて。



―おお、そうだったんですね。

Novel Core:ただ、一瞬頭によぎったのは、そのタイミングでやると「BMSG(二人が所属する、SKY-HI主宰の事務所)アーティストのコラボ」というトピックだけで終わってしまうんじゃないかということで。Shotaと曲をやるんだったら、それ以上に深いところを見せたいから。Shotaとはそれぞれの人生で感じてきたことが近くて、互いの人生の理解者という感じがすごくあって。友達として、理解者として、一緒に曲をやりたかったので、お互いがソロアーティストとして唯一無二のフィールドを築いてからやりたいよねという話になって、このタイミングでオファーをさせてもらいました。

Aile The Shota:「一緒にやりたいね」って、ずっと言ってたよね。

Novel Core:ずっと言ってた(笑)。「こんなのやりたい」って曲を聴かせ合ったり。

―二人でやるならどういうことを歌いたいと考えてこの曲ができたのか、ぜひ詳しく聞かせてください。「理解者」という言葉もありましたけど、どういうところを理解し合っていると感じますか?

Novel Core:たとえば「友達ができなくて困ってます」みたいな悩みって、特に学生時代だと多いと思うんですけど。「友達ができるようによく見せよう」とか「いい人であろう」みたいなことを変に意識して生きるよりも、自分に素直に、ありのままで生きていった結果、その自分に近づいてきてくれて、好いてくれて、評価してくれた人と友達になることの素晴らしさを歌いたかったというか。僕たちも、遠慮し合って仲良くなっていったとかではなく、お互いが本当に思ってることやマインドが似ていたんだよね。お互いに自分の人生の中に、なんか、こう……。

Aile The Shota:求めていた人。

Novel Core:そう、求めていたパーツみたいな。

Aile The Shota:うん、そんな感じがした。


Photo by Maho Korogi, Hair and Make-up by Asami Harano Styling by Aile The Shota, Novel Core

Novel Core:出会ったときから、抜けていたピースがすごくハマった感覚があって。心置きなくしゃべれて、自分の弱いところも強いところもさらけ出せる友達って、そんなにいなかったかもなと思って。でもそういう友達を作るためになにかをしてきたわけではなくて、もがいて生きていたら、理解してくれる友達が横にいたという感じだったので。そういう奇跡はやっぱり歌にしたいよねって。

Aile The Shota:Coreみたいな関係値の人と音楽を一緒にやれたらいいな、っていうのは僕の中でずっとあって。モチベーションも目指してるものも近い状態で作品を作ることができたら、高い満足度を得られるだろうなって。「その人に出会えた」みたいなことを僕はCoreに感じていました。それは、(「THE FIRST」の)合宿で話したときからかもしれない。

Novel Core:初めて合宿に行ったとき、最初に話しかけにきてくれたのがShotaだったんですよ。ロビーでね。当時、みんなからしたら、先に事務所にいて、BMSGのTシャツ着て、ごっついチェーンして、髪赤いし……あんなんさ、怖いやん?

Aile The Shota:あのときすっごい赤だったねー!(笑)

Novel Core:すごい赤だったもんね!(笑) でもShotaが俺のところに来てくれて、共通の知り合いの話をしたり、当時Shotaが別の名義で出していた曲をSpotifyで聴かせてくれたりして。

Aile The Shota:「曲あるの?」って聞いてくれたんだよね。その場で流して聴いてくれて。僕はオーディションを受ける以前から、音楽の現場とかで挨拶しにいって繋がりを作っていく瞬間が好きで。だから話しかけたくてしょうがなくて(笑)。あの瞬間から同じ場所で音楽を作ることが見えていた感じはあるかもしれない。

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