LiSAデビュー11周年、夢を叶えた「特別な場所」で見せた新たな決意

LiSA Photo by Viola Kam (V’z Twinkle)

LiSAがデビュー11周年を迎えた4月20日に、『LiVE is Smile Always〜Eve&Birth〜』の東京公演が日本武道館にて開催された。福岡、東京、宮城の3都市で行われるこのツアーでは、デビュー記念日前日の4月19日と当日20日の武道館2DAYS公演を「the Birth」と銘打って実施。10周年の節目を経て新たな第一歩を踏み出す、彼女の強い決意が詰め込まれた選曲&パフォーマンスに圧倒される2時間半となった。

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会場が暗転すると、ステージ後方のLEDスクリーンには星空や自然の映像が映し出される。すると、ステージには逆光でLiSAのシルエットが浮かび上がり、「往け」からライブがスタート。会場一面が青いペンライトで染め上げられるも、LiSAはこの曲の間シルエットのみで歌を届け続ける。そんな演出だからこそ、〈もう 誰も追いつけない場所まで 加速していけ 運命なんて気にしてる暇ないんだって〉や〈そう あの日の涙からの未来 辿り着いたわ〉といったメッセージがより強く響いたのではないだろうか。



そして、「ただいま、武道館!」を合図に「ROCK-mode’18」に突入すると、会場は照明とペンライトで真っ赤に染まり、文字通りのロックモードへと突入。「往け」がメッセージを届けることに徹した“静”だとするならば、続く「ROCK-mode’18」は彼女の一挙手一投足から目が離せない“動”の象徴のような1曲であり、早くも会場のボルテージは最高潮に達する。かと思えば、「武道館の皆さん、お祝いする準備はいいですか?」と「say my nameの片想い」にてフロアの多幸感を高め、「今日は特別な日に会いに来てくれてどうもありがとう。最高な“晴レ舞台”、楽しむ準備いい?」との呼びかけに続く「晴レ舞台」では大きなノリで会場を温かな空気で包み込んだ。



その後も「cancellation」ではギターを掲げたLiSAが、ラウドなバンドサウンドに合わせてギターをかき鳴らし、「EGOiSTiC SHOOTER」ではハンドクラップで会場の一体感を高めていく。特に、「EGOiSTiC SHOOTER」クライマックスでのLiSAの伸びやかなフェイクでは圧巻の存在感を放ち、生音の迫力と相まって鳥肌が立ったという方も多かったのではないだろうか。





ディスコビートに乗せてラップを交えたボーカルと艶かしいダンスで魅了する「GL」、ステージ中央に置かれた骸骨の模型にからみつく演出を交えた「DOCTOR」と新旧入り混じった選曲で緩急を付けつつ、続く「明け星」ではヘヴィでスリリングなバンドサウンドと妖艶なダンスや演出が織りなす独創的な世界観で観る者を圧倒。そこから「unlasting」へと流れるドラマチックな構成、情熱的なLiSAの歌声とダンサーたちのエモーショナルなパフォーマンスからは、改めてLiSAというアーティストがステージ上で表現することにどれだけの重きを置いてきたかが十分に伝わってきた。









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