LiSAデビュー11周年、夢を叶えた「特別な場所」で見せた新たな決意

冒険は終わらない

バンドメンバー紹介を経て、イチゴの装飾をあしらった白いドレスに衣装替えしたLiSAは、「Merry Hurry Berry」でライブ後半戦に突入する。ダンサーを交え可愛らしい振り付けで会場の一体感を高めると、曲後半では『ミニオンズ』のキャラクターが飛び入り。ここでLiSAが7月15日公開の映画『ミニオンズ フィーバー』日本語吹き替え版に出演することが発表されると、会場一面が黄色いペンライトで染まり彼女を祝福した。



続くMCではLiSAがデビュー11周年、そしてこの日が9回目の武道館公演であることに触れ、「はじめに武道館を目指したときは、武道館は夢の場所で。11年経って9回目の武道館が待っているなんて、想像していませんでした。だって、夢を叶えるって一回だけじゃない?」と感慨深げに振り返る。そして、「願って、望んで、一生懸命歩いてきたら、冒険は終わらないけど、でも素晴らしい11周年にたどり着いていました」と語ると、そのまま「終わらない冒険」を歌い始める。デビュー5周年の節目に制作されたミニアルバム『LUCKY Hi FiVE!』に収録された楽曲だが、あれから6年を経て彼女の冒険はさらにスケールの大きなものへと変化している。しかし、そこへ臨む姿勢と心持ちは何ひとつ変わっていないことは、この曲の歌詞を一言一句丁寧に歌う姿から伝わったはずだ。



感動的な「終わらない冒険」に続いては、「rapid lady ハレーション」で心と体をほぐしていく。ピコピコハンマー片手にリズムを取るLiSAに合わせ、オーディエンスがハンドクラップ&ジャンプをして楽しんだり、LiSAの合図でペンライトを点灯させたり色を変えたりして一体感高める様子は、声を出せない環境を逆手に取った、彼女ならではの新たなコミュニケーション方法と言えるものだった。そのまま「HADASHi NO STEP」へとつなげると、会場がダンスを通してひとつになっていく様子が伺えた。





ピースフルなひとときを経て、ダイナミックなリズムと壮大かつドラマチックなギターサウンドで会場の空気が一変する。そこから「紅蓮華」へ突入すると、真紅に染まった客席のボルテージは急上昇。「Psychedelic Drive」でその勢いに拍車がかかると、「ADAMAS」では“声なき客席”から伝わる熱量に、LiSAの歌声も武道館の天井を突き抜けるほどの熱を帯びて、この日何度目かのクライマックスへと到達する。








LiSA Photo by Viola Kam (V’z Twinkle)

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