Ochunismが語る、叶わぬ恋に夢中になっている主人公を描いた理由

Ochunism

関西で結成された“ジャンル不特定”な6人組バンド、Ochunism(オチュニズム)が最新シングル「夢中」を2022年4月27日(水)に配信リリースした。ユニバーサル ミュージックからリリースするメジャー第一弾となるこの曲は、叶わぬ恋、報われぬ想いを抱く登場人物の目線で歌われるストーリーが、躍動的なアンサンブルで儚くもじんわりと熱く胸の奥に残る。バンドの成り立ちから楽曲について、東名阪ワンマンツアー、5月29日に心斎橋 BIGCATで開催される「ツタロック DIG ”LIVE” vol.9 -OSAKA-」への出演について等、バンドを代表してボーカルの凪渡に話を訊いた。

―Ochunismは2019年4月に大学在学中に結成されたとのことですが、どんな関係の6人が集まったバンドなのか教えてください。

イクミン(Dr)以外が同じ大学の同じ軽音楽系サークルで出会いました。イクミンはちゅーそん(Gt)が高校生のときに軽音部のイベントで知り合った仲だったみたいで、5人で先にバンドを作ってドラムを探していたときに、声をかけて6人が揃いました。

―6人でやることになったポイントってどんなところにあったのでしょう。

僕はそれまで音楽活動をやったことがなくて、大学のサークルでコピーバンドをやるようになったんです。たまたま一緒にコピバンをやっていたのが、今のOchunismのメンバーだったんですけど、もともとの音楽のセンスが合っていたというよりは、一緒にコピバンをやっていくうちに一致して行ったというか。みんなそれぞれ大学のコピバンを通して成長したと思いますし、外でバンドをやりたいなと思ったときに誘った感じです。

―凪渡さんご自身は、大学まで音楽活動はまったく未経験だったんですか?

中高とずっとバスケ部だったんで、音楽活動はしたことがありません。ただ部活を引退した後に、軽音部にボーカルがいないということで、頼まれて文化祭で歌ったことはありますね。

―軽音部からボーカルのオファーが来るということは、まわりに歌が上手いことが知られていたということですよね。

う~ん、なんでなんですかね(笑)? まあ、学校で暇なときとか歌ったりしていたので。たぶん、「歌が好きなやつ」っていうキャラだったんでしょうね。

―どんな曲を歌っていたんですか?

高校生の頃は、ONE OK ROCKとかMAN WITH A MISSIONとか、みんなが好きなバンドを僕も好きだったので、それを歌ったりとかしていました。

―文化祭で歌ったときに、「もっと歌ってみたい」っていう気持ちが芽生えた?

もともと音楽はやりたくて、高校で軽音部とか吹奏楽部とか、音楽系の部活に入りたいと思っていたんです。でも中学からバスケをやっていたし、友だちにも誘われたのでバスケ部に入っちゃったんです(笑)。大学になったら絶対音楽をやろうというのは決めてました。

―オリジナル曲は最初から、凪渡さんが書いていたんですか。

一番最初は僕が何もわからない状態でスマホの「GarageBand」でコード進行を打ち込んで、あんまり操作もわかってなかったんですけど、ドラムとかを打ち込んでなんとなく曲になりそうなものができて、スタジオでとりあえずそのコードをループしながら合わせていくうちに曲ができた感じです。

―じゃあ、楽器経験はとくにない?

幼稚園から小学校卒業まで、ピアノをやっていたんですけど、あんまり得意じゃないというか。作曲にピアノはあんまり関係なかった気がしますね。最初はスタジオでみんなで合わせながら、めっちゃ時間をかけて試行錯誤しながら曲づくりしていました。

―今は、基本的に凪渡さんが作詞作曲を手掛けているんですか。

僕とちゅーそんが半々ぐらいです。ちゅーそんはギターもベースも弾けるので、最初からある程度曲は作れていたんですけど、最近はちゅーそんがサビや1コーラス作ったものに僕がメロディと歌詞を付けてフルに伸ばしたり、僕の歌に合うように変えて作っています。2人で一緒に作るのが一番良いものができる感じがあります。

Rolling Stone Japan 編集部

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