保守派のトラック運転手、怒れる市民から生卵の洗礼 米

保守派のトラック運転手、怒れる市民から生卵の洗礼 米

自由を訴えるトラック野郎の集団、カナダの「フリーダム・コンボイ」に触発され、米国のトラック野郎たちで組織されたのが「ピープルズ・コンボイ」だ。ワクチンの強制接種やロックダウンといった強制的な感染対策措置の解除を求め、人々の選択の権利を守ることを目的に、米大陸横断を敢行。米国では賛否両論を巻き起こすこの運動。カリフォルニアでは群衆が車列に卵を投げつける事件が起きた。

【動画を見る】事件の様子、卵と怒声が炸裂

事件はピープルズ・コンボイ一行が民主党のバフィ・ウィックス州議員の自宅から走り去った時に起きた。そこで彼らは中絶関連法案を支持する同議員に対して抗議デモを行っていたが、サンフランシスコ・エグザミナー紙によれば、その後、移動中にスーパーのSafewayの前を通りかかると、卵を持った若者たちが待ち構えていた。事件の様子を収めた動画には、走り抜ける車列に生卵を投げつける若者の姿が映っている。

「俺たちが戦っているのはお前たちの自由のためでもあるんだぞ」と、運転手の1人が若者に向かって叫ぶ。

「ここから出ていけ!」と、群衆の1人がそれに答える。

「卵を売っているSafewayがあって、ちょうどよかった」と言う声も聞こえる。

エグザミナー紙によると、運転手らは騒動の後ラジオ番組に出演して、洗車しなければならないと不平を漏らし、温かい歓迎を受けなかったことに驚きの声を上げた。その週の始め、一行はナンシー・ペロシ下院議長の自宅前で抗議しようとしたが、所在地を突き止めることができなかった、とDaily Beastのザッカリー・ペトリッツォ記者は報じている。

首都オタワの大部分を数日にわたって封鎖したカナダの「フリーダム・コンボイ」と比べると、アメリカ版コンボイは成功とは程遠い。だがアメリカの場合、ワシントンDC周辺の高速の出口を警察が閉鎖したため、トラックは首都環状高速を周回することしかできなかった。そこで彼らは首都を離れ、カリフォルニアの新型コロナウイルス対策に抗議することにした。

コンボイが怒れる市民から反撃を食らったのはこれが初めてではない。先月ワシントンDCでは、1台の自転車が恐ろしいほどノロノロ運転でデモ車両の先頭を走り、一行を足止めした。

from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

RECOMMENDEDおすすめの記事


RELATED関連する記事

MOST VIEWED人気の記事

Current ISSUE