「ツタロックDIG」出演バンド・ヤユヨが語る、溢れた感情と熱量が交差するライブ空間

ーアルバム『日日爛漫』はタイトルからハッピーな内容を想像しますが、「あばよ、」から始まる全15曲は、「基本恋に不器用だけど頑張る子」が描かれています。リスナー伝えたいメッセージはどのようなものなのでしょう?

今回のアルバムはヤユヨが3年間活動してきた新しい生活に向けての総まとめのようなもので、日常をテーマに楽曲を作ってきたので、今回もたくさん「日常」を詰め込みました。15曲の流れは四季の流れを意識していて、「あばよ、」を最初に持ってきたのは、さよならの次には必ず始まりが待っているから過ぎ去ったかけがえのない日々をバネに1日1日を大切に生きよう、というメッセージがあります。声を使わずに、顔を見ずに会話ができる時代だからこそ、一言で表すことが難しい感情や日常の一コマをしっかり歌詞とメロディに落とし込むことで、感情や表現は人の数だけあるから悲しかったり楽しかったりするのがいいよねと聴く人の日常を肯定する、欲を言えば、彩るものになれば嬉しいです。

ーライブではリスナーとバンドの距離感が非常に近いと思いました。意識していることはありますか?

ライブを見るのが本当に大好きでよく通っていたとき、曲は知らないけど楽しい! 音楽っていいな! と思わせてくれたバンドはみんな心から音楽を楽しんでいるということが表情や体の動きでも伝わってくるし、お客さんとの壁を全く感じない距離感で良い意味で心に土足で入ってくるところに魅了されました。そんなライブを見たら、私たちもそうなりたいと、右も左も分からないながら初期のライブから全力で目の前の人と自分が同じくらいの楽しさを感じてほしいということを意識しながらライブをしていました。ライブの魅せ方はバンドによってそれぞれだと思いますが、ヤユヨのライブは楽しいや音楽が好きだという感情がステージと客席で常に交差するような空気感を作りたいと思っています。音源だけでは伝わらない熱量やパフォーマンスを全身で感じられ「いい日になった!」と思ってもらえたら嬉しいです。

Rolling Stone Japan 編集部

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