映画『トレマーズ』『ライトスタッフ』等で知られる米俳優、79歳で死去

フレッド・ウォード(©Orion Pictures Corp/Courtesy Everett Collection)

米俳優のフレッド・ウォードが79歳で死去した。ウォードの代理人が明らかにしたもので、死因は不明。現地時間5月8日に死亡が確認されたとのこと。空軍の退役軍人であり、俳優になる前はアマチュア・ボクサー(リングで鼻が折れた経験も)だったウォード。50年にわたるキャリアの中で、『トレマーズ』『ライトスタッフ』『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』など、数々の映画やドラマに出演した。

【動画を見る】カルト映画『トレマーズ』での熱演

ローマで演技を学び、イタリア映画の吹き替えを務めた後、1979年にクリント・イーストウッド主演のアルカトラズからの脱出』に出演し、初めてメジャーなスクリーンに登場した。1982年の映画『タイムライダー』では主人公を演じ、初主演を果たした。モンキーズのマイケル・ネスミスが脚本を手がけたSF西部劇『ライル・スワンの冒険』(1982年)で、主人公を演じた。

その7年後、フィリップ・カウフマン監督のヒット作『ライトスタッフ』で宇宙飛行士ヴァージル・ガス・グリソムを演じ、1990年にMPAAが当時新設したNC-17指定を初めて受けたドラマ『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』で作家ヘンリー・ミラーを演じ、監督と再共演を果たしている。

この年、ウォードはさらに2つの代表的な役柄を演じた。チャールズ・ウィルフォードの『マイアミ・ブルース』の映画化では、ハードボイルドな刑事ハンク・モーズリー役を演じ、この小説の版権を取得したウォード自身がプロデュースした映画『トレマーズ』では、便利屋アール・バセット役をケビン・ベーコンと共に演じた。さらに続編『トレマーズ2』にも出演。

また、友人であるロバート・アルトマン監督作では、『ザ・プレイヤー』『ボブ・ロバーツ』『ショート・カッツ』に出演し、長きにわたるコラボレーションを楽しんだ。

2000年代に入り、『ER』『グレイズ・アナトミー』『ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ』などのドラマにゲスト出演し、最後の出演はHBOの『True Detective』だった。

from Rolling Stone US

Translated by Rolling Stone Japan

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