ドラマストアが語る上京した理由、終わりを起点に続くことを描く2ndアルバム

ドラマストア

「君を主人公にする音楽」をコンセプトとした関西発の正統派ポップバンド、ドラマストアが2022年5月29日(日)、大阪・心斎橋BIGCATにて開催される「ツタロックDIG LIVE Vol.9 -OSAKA-」に出演する。今年3月6日には主催フェス「DRAMA FESTA 2022」を過去最大規模会場となる日比谷野音で行い、BIGMAMA、Base Ball Bearら先輩バンドと堂々と渡り合いイベントを成功させるなど、着実にキャリアを積んでいる。7月27日には2ndアルバム『LAST DAY(S) LAST』を発売することも決定している。3年振りとなるフルアルバムの完成に至るまで、彼らはバンドマンとして、一個人としてどのように月日を過ごし、どんなことを考えていたのだろうか。メンバー全員に話を訊いた。

―ドラマストアは、2014年9月大阪にて結成されたということですから、結構ベテランバンドの域ですよね。

長谷川海(Vo.Gt):はい、まあそう言われるのは嫌なんですけど、バンド歴的にはまあそうですね(笑)。



―失礼しました(笑)。その間、コロナ禍でライブが中止になるなどこれまでとは違う経験もありつつ、最近は制限もだいぶ緩和されてきました。そんな中で今、アルバムの制作やライブなど、どんなお気持ちで活動しているかそれぞれお聞かせください。

長谷川:やっぱり、変化は大きくありました。前向きな気持ちばかりではなかったんですけど、それを経てメンバーの気持ちの変化だったりとか、音楽はもちろん、自分の人生とどう向き合っていくかという話もできたりしましたし、良い意味で衝突もできたりしたので。それを踏まえて、あまり深く考えずに「自分たちの音楽とは何か」ということに焦点を絞って制作はできたかなと思っています。毎回毎回、制作にはしんどい思いをするんですけど、今回に関しては楽しい思いの方が大きかったですね。

鳥山昂(Gt & Key):コロナに立ち向かうとかではなくて、こうなってからしばらく経つということもあって、そこは割り切っているというのが正直な感想です。そういう意味で制作は落ち着いてできた気がします。

髙橋悠真(Ba):この2年間でモヤモヤする部分、思ったように音楽活動ができないことで、メンタルバランスが家にいる時間でも崩れてしまうし、外に出て音楽をした時間が楽しいとより感じることができた中で制作に入れたことは楽しかったです。それと、コロナ禍で「なぜ音楽をやっているのか」というのは考えさせられたことなので、その中で模索しながらも制作に臨んだ感じでした。それで最終的に思ったように形にできたことに、「音楽ってやってて楽しいものだな」って改めて感じました。

松本和也(Dr):コロナに関して言うと、ライブもできなかったり活動が止まったときに、おっしゃった通り僕らはだいぶキャリアを積んできたので(笑)、「どうやって生きていこうか」ということも同時に考えるようになりました。自分が他に何ができるか、何をしたらいいかということを考えて行動に移せて、そっちで得たものをまたバンドに持って帰って反映されるようなことができたので。コロナのおかげというつもりはまったくないんですけど、「生きよう」とするきっかけをもらった印象です。なので、その後の制作も順調に楽しくできました。

Rolling Stone Japan 編集部

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