ジェンダー平等から環境保護、教育までを支援する女性主導のNFT

ワールド・オブ・ウィメンのNFTコレクション。今年は2ndコレクションのリリースが予定されている。

アーティストのヤム・カーカイとパートナーのラファエル・マラヴィエイユによってスタートしたWorld Of Women(ワールド・オブ・ウィメン)は、2021年7月のローンチで女性の顔の多様性をテーマとする1万個のNFTをミントした。このNFTプロジェクトは、Web3.0における新世代の女性たちの支援を目的としたもので、今年3月8日の国際女性デーには、NFTゲームのThe Sandboxと提携して、25万ドル規模のファンドをローンチすることも発表したばかりだ。コミュニケーション・ディレクターのイエンに話を聞いた。

【画像】2021年7月21日に発表されたNFTコレクション

・女性が共感できる新しいコンセプトのNFT

ーWorld Of Women(以下、WoW)の元々のコンセプトは?

イエン アーティストのヤム・カーカイは以前から女性を描いていたのですが、NFTプロジェクトをいろいろ見ていた時に、彼女の興味を惹くものがなかったんです。というのも、どのプロジェクトも男性中心だったから。彼女はNFTスペースに何かが欠けていると感じて、女性が共感できる新しいNFTを作りたいと思ったのが始まりです。そこからヤムはそのアイデアを夫に話して、一緒にやることになって、それを二人の友達に話して、4人が共同設立者となりました。私は彼らの一人と仕事仲間で友達だったこともあって、WoWを手伝うことになったんです。

ーWoWはセレブやアーティストに大人気ですよね。

イエン ゲイリー・ヴェイナチャック、リース・ウィザースプーン、エヴァ・ロンゴリア、ションダ・ライムズ、リアム・ペイン、スティーヴ・アオキといった人たちがサポートしてくれていますね。特にアピールしようと思ったことわけではないのですが、興味を持ってくれるのはうれしいです。最近ではスヌープ・ドッグまでWoWを購入しくれたから、正直驚きましたね。

ーWoWのホルダーになると、何ができるのでしょう?

イエン まずWoWの知的財産を所有できます。自分のビジネス用にWoWのイメージを使ってもいいし、イメージを使ってキャンドルを作ってもいいし、サイダーを作ってもいいんです。自分のアイデアを使ってクリエイティブなことをするのは自由だから。ホルダーは毎月AirDropでアートを受け取ることができます。スペシャル・クーポンも入手できるし、いろいろなパーティにも参加できるのもいいと思いますね。今年の夏に大きなパーティを企画しているんですよ。あと、WoW Galaxyという新しいコレクションの発表も控えています。WoWのホルダーであれば、WoW Galaxyも入手できるんです。WoWのDAO(共通の目的を持って結成された、仮想通貨に関わる人々の集団)であるDAWoWに投票ができて、コミュニティ内での決定にも貢献ができます。コミュニティにはいろいろなエリアがあって、いろいろなプロジェクトがあります。最近ではクリスティーズでオークションも始めたので、クリスティーズのチケット15枚をコミュニティに用意するということもやっています。私たちは常にホルダーに新たな価値を提供することを考えています。その価値の提供はオンライン、オフラインを問いません。

ーWoWのDAOであるDAWoWを通してやろうとしていることは?

イエン WoWの中で行うことをコミュニティと一緒になって決定していくことです。みんなが投票をできて、ディスカッションできて、決めたことを形にしていく。そうやってWoWの未来をみんなで決めていきたいんです。クリスティーズでロンドン・イブニング・セールスをやった時も、DAWoWでみんなで決めました。名誉あるオークションだから、タキシードを着て、イヤリングを3つ着けて、夜の女神の肌色をしている女性キャラクターを選んだんです。

ーWoW Galaxyについて、もう少し詳しく教えてください。

イエン WoW GalaxyはWoWの2ndコレクションで、さっきもティーザーを出したばかりですが、まだリリース日は発表していません。WoW Galaxyの目的は、新しいコミュニティ・メンバーを迎えること。WoWのNFTの価格は高くなってしまったので、新しいコレクションを出すことによって、もっと多様な人たちにWoWのコミュニティに参加してもらいたいと思っています。WoW Galaxyっていう名前を付けるくらいだから、未来の女性のイメージになりますね。

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