NY銃乱射事件、62歳の容疑者が「無罪」を主張

弁護人は被告の精神鑑定を要請

起訴状によれば、ジェームズ被告はU-ホール社のレンタカーでフィラデルフィアを出発し、犯行に及んだ。ニューヨーク市警察の防犯カメラには、事件当日の早朝ヴェラザノ=ナローズ・ブリッジを渡ってブルックリンに入るジェームズ被告のバンが映っていたとみられる。被告は地下鉄の入口付近に車を停め、ヘルメットとオレンジ色のベストに着替えた。数時間後の午前8時30分ごろ、地下鉄で「複数の銃声と爆発音」がしたという乗客からの通報が警察に入った。

事件当日の朝、血を流してプラットフォームに横たわる通勤客の画像がソーシャルメディアに拡散した。ちょうど市営公共交通機関での暴力犯罪が取り沙汰されていた時期だった。

ジェームズ被告は自ら投稿したと思われるYouTubeの動画で、ニューヨーク市のエリック・アダムス市長による地下鉄の治安向上計画を批判した。「奴はどの地下鉄(地下鉄路線上の出入口のこと)でも犯罪を止めることはできない」と動画の中で語っている。「頻度を減らすことはできるかもしれないが、止められやしない」。別の動画では黒人のジェームズ被告が、黒人や白人、ラテン系、ユダヤ系の人々に向けて人種差別的な暴言を吐いている。また9.11テロ事件を「この国の歴史で最上の日」と呼ぶ動画もある。4月13日の初出廷で連邦公選弁護人は被告の精神鑑定を要請したが、あくまで治療が目的であり、法的責任能力を鑑定するためではない、と述べた。

罪状認否後、ジェームズ被告の弁護人は報道陣に対してノーコメントだった。有罪になれば、被告には終身刑が求刑される見込み。

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from Rolling Stone US

Translated by Akiko Kato

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